「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

NBAの伝説のポイントガード、マジック・ジョンソンの功績

2017 1/10 23:42
magic johnson
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Randy Miramontez/Shutterstock

NBAで80年代のスーパースターだったマジック・ジョンソン選手。日本でも彼やマイケル・ジョーダン選手が活躍していた時代にはテレビ放映を行っていたので、ファンがたくさんいた。マジック・ジョンソン選手の功績を振り返ってみよう。

マジック・ジョンソンの生い立ち

マジック・ジョンソンというのは愛称で、彼の本名はEarvin Johnson Jr.(アービン・ジョンソン)だ。彼が生まれたのミシガン州のランシング。1959年8月14日に7人兄弟の4人目として生まれた。
少年時代は父親を相手にバスケットボールを行なっており、その後は少年チームに加入して、バスケットボール漬けだった。中学になると頭角を現し、強豪校への進学を望んでいたが、人種融合政策によって、白人の多い学校に無理やり通うことになる。コーチとの軋轢などもあり、困難な生活を送ったが、1年生時には、1試合36得点、16アシスト、18リバウンドをあげ、地元の新聞記事に。その時についた相性がマジックだ。

大学の枠に収まらなかったスケールの大きさ

大学は地元ミシガン州立大学に進んだ。その当時のミシガン州立大学は決して強豪とは言えない学校だったが、ミシガン州立大学のコーチ、ジャッド・ヒースコート氏はジョンソン選手の自宅を訪ねて、熱心な勧誘をした。その結果、ジョンソンはミシガン州立大学への進学を決意する。
ジョンソン選手が加入した1年目から、ミシガン州立大学は25勝5敗の戦績を記録し、NCAAファイナルフォーにもう少しという成績を残した。2年目には25勝5敗で地区優勝し、さらにNCAAトーナメントで決勝まで進むことになる。
決勝はその後長年のライバルとして戦うラリー・バード選手を擁するインディアナ州立大学。この決勝戦でミシガン州立大学は75対64で勝利しNCAAチャンピオンになった。ジョンソン選手は弱小校をNCAAチャンピオンに導いたことで、大学を中退、NBA入りを表明する。

ロサンゼルス・レイカーズでスーパースターに

NBAでは、1巡目1位でロサンゼルス・レイカーズに指名され、加入。ジョンソン選手が子供時代からあこがれていたカリーム・アブドゥル=ジャバー選手と共にプレーすることになった。
ジョンソン選手は、1年目のシーズンから平均18得点、7.7リバウンド、7.3アシストを記録し、オールスターゲームにも出場する。プレーオフでは、フェニックス・サンズ、シアトル・スーパーソニックスを退け決勝へ。決勝の相手はフィラデルフィア・セブンティシクサーズ。第5戦で3勝2敗とレイカーズは優勝に大手をかけるが、この試合でジャバー選手はケガをしてしまう。
ヘッドコーチのポール・ウェストヘッドは第6戦で奇策として、ジョンソン選手をセンターに起用。42得点、15リバウンド、7アシストを記録し、優勝に導いた。ジョンソン選手はNBA1年目からファイナルMVPを獲得し、スーパースターの仲間入りをする。

5回のNBAチャンピオンに

1980年のルーキーイヤーにファイナルMVPを獲得し、NBAチャンピオンになったマジック・ジョンソン選手は、その後、1982年、1985年、1987年、1988年と計5回NBAチャンピオンにレイカーズを導いた。中でも1986-87年シーズンは最高のシーズンを送り、4度目のアシスト王とレギュラーシーズンMVPに輝いた。
また、プレーオフは圧倒的な強さで1敗しかせずにファイナルに進出、ファイナルでも大活躍し、ファイナルMVPに輝いている。

記録と伝説のドリームチーム

NBAのスーパースターの立場をほしいままにしていたマジック・ジョンソン選手だが、91年に自身がHIVウイルスに感染していることを表明し、突然の引退をする。マジック・ジョンソン選手が残した記録は、シーズン通算10,141アシスト、プレーオフ通算2,346アシスト、4度のアシスト王、生涯11.2の平均アシスト数、レギュラーシーズンMVP3回、オールスターゲームに13年連続出場、ファイナルMVP3回を獲得する。
引退後1992年のバルセロナ・オリンピックのドリームチームのメンバーに、マジック・ジョンソンはアメリカのスーパースターから世界のスーパースターになったのだった。

まとめ

NBAのスーパースターマジック・ジョンソンの功績を振り返った。マジック・ジョンソンは、NBAの歴史に名を残し、世界のスーパースターに、そしてバルセロナ・オリンピックのドリームチームでレジェンドになった。マジック・ジョンソンのような華麗なアシストをするプレイヤーがこれからもNBAに出てくることを望んでやまない。