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バスケットボールの審判を務める5つのコツ

2017 1/10 14:42
バスケットボール 審判
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Photo by Nadir Keklik/Shutterstock

素早く、激しいプレーが続くバスケットボールは審判を務めるのが特に難しいスポーツの1つ。しかし審判を務める事で、バスケットボールを普段のプレーヤーとしてとは違った視点で見る事ができ、実際のプレーにも役立つ。バスケットボールの審判を務めるコツを紹介する。

正しいルールを把握しよう

審判を務める上で最も大切な事は正しいルールを把握することだ。
それは審判だけでなくプレーヤーとしても本来は最も大切なことなのだが、頻繁にルールが変更・改正されることもあって実際は正しいルールを把握出来ていないプレーヤーが多い。審判を務める際には改めてルールを確認しよう。
正しいルールを把握すると、ルールを自分達にとって有利に活用することができるようになり、審判としてだけでなくプレーヤーとしても役立つのだ。

審判四原則

審判は正確なジャッジができるように、オールウェイズムービング、ボクシング・イン、スペースウォッチング、ペネトレーション、という4つの原則に従って務めるようにしよう。

オールウェイズムービングとは審判は制約なく動き回れるということ。
ボクシング・インとは両チーム10人のプレーヤーを常に2人の審判の視野に入れておくこと。
スペースウォッチングとはプレーヤー間のスペースを見ておくこと。
ペネトレーションとは時にはプレーヤーに近づくこと。

ジャッジを下すためにはプレーをしっかりと確認できるポジションに移動することが重要だ。

ファウル三確認主義

ファウルのジャッジは経験に基づく感覚ではなく、3つの要素を確認してから下す必要がある。

3つの要素とは、接触、責任、影響。

ファウルの要件は人と人の接触があったかどうかが重要だ。ボールを通してではなく人と人の接触があったかどうかを確認する必要がある。 そしてその接触の責任はどちらにあったのか。バスケットボールにはシリンダー(直訳すれば円柱)という概念があり、プレーヤーが自然に両手両足を広げた空間上はそのプレーヤーが優先。接触が起こった空間はどちらのシリンダー内であるのかを確認しなければならない。
最後にその接触でどのような影響があったのか。軽微な接触でプレーに影響がなければむやみに試合を止めるべきではない。

フィール・ザ・ゲーム

ファウル三確認主義の影響と近い意味となるが、審判はプレーヤーがどのような意図でそのプレーを行っているのか、そして今試合はどのような流れになっているのかを考えながらジャッジを下さなければならない。
プレーヤーの意図や試合の流れを把握することで、プレーにどのような影響があるのか、試合を止めるべきなのか、流すべきなのか、それともアドバンテージをとるべきなのかの判断の基準ができ円滑に試合をすすめる事ができるようになる。
むやみに試合を止めてしまうと両チームともにストレスを抱えてしまう事になり、試合が難しくなってしまう。

ジェスチャーははっきりと行う

審判が行うべきジェスチャーは、はっきりとわかりやすく行う様にしよう。 はっきりとわかりやすく行うことで、審判が自信をもってジャッジを下している事がプレーヤーにも伝わる。自信がなさそうに見える審判はプレーヤーのストレスにもつながり、無用な対立を生み出す事にもなってしまう。
5秒・8秒バイオレーションの判定に際するカウントもはっきりとヴィジブル・カウントを行うことでプレーヤーらに確実に伝えることができる。

まとめ

バスケットボールの審判を務める上での5つのコツを紹介した。 審判を務めること、そして審判を務める上でのコツを身につけると実際にプレーする時にも必ず役に立つ。実際に審判をやってみることをお勧めしたい。