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パ・リーグをもっと知ろう。近年の優勝チームとその傾向を考えてみる!

2016 9/16 20:29
野球
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Photo by Tristan Scholze/Shutterstock.com

知っておきたいパ・リーグ情報を紹介したいと思う。今回は、ここ数年のリーグ優勝チームとその傾向について紹介する。

パ・リーグってなに?

パ・リーグという言葉はよく耳にするが、そもそも何なのか?そこから紹介していく。パ・リーグとは、正式には日本プロ野球組織パシフィック・リーグ運営部という名称の組織だが、パシフィック・リーグを省略してパ・リーグという呼び方で定着した。
1949年に新球団加盟にかかわる対立が生じた際に、加盟に賛成する4球団が脱退して新球団3つを加えた7球団で「太平洋野球連盟」を設立、これが現在のパ・リーグのはじまりとなる。

パ・リーグの歴史

簡単にパ・リーグの歴史についてもふれておく。初期の加盟球団は、阪急ブレーブス、南海ホークス、東急フライヤーズ、大映スターズ、毎日オリオンズ、西鉄クリッパーズ、近鉄パールスの7球団。初期は観客動員も多くて一時期には8球団に拡大するなど順調だったが、1960年代にテレビが普及すると、メディアはセ・リーグを取り上げることが多くなり、パ・リーグ人気は低迷する。
それでも各球団は身売りや合併をしながらやりくりし、いつしか「人気のセ、実力のパ」といった言葉も生まれるようになった。

パ・リーグの現在

2004年に近鉄とオリックスが合併して、その際に1リーグ制への移行が取りざたされたが、最終的には2リーグ制を維持、パリーグは存続する。
合併によって誕生したオリックス・バファローズ、新規で加盟した東北楽天ゴールデンイーグルスを含めて、北海道日本ハムファイターズ、埼玉西武ライオンズ、千葉ロッテマリーンズ、福岡ソフトバンクホークスと、現在は全国各地に6球団をかかえて地元を中心としたファンも多くなり、地域密着型の盛り上がりを見せるようになっている。

過去10年のパ・リーグ優勝チーム

2006年から2015年までの10年間でリーグ優勝したチームは順番に、日本ハム、日本ハム、西武、日本ハム、ソフトバンク、日本ハム、楽天、ソフトバンク、ソフトバンクとなる。2006年の日本ハムはSHINJO(新庄剛志)が引退宣言しての優勝ということもあり劇的だったが、稲葉、ダルビッシュ、糸井など戦力も充実して黄金期を迎えた。
その後各球団も強化を図り、2013年には監督・星野仙一、エース・田中将大を擁する東北楽天が東日本大震災の被災者へ勇気を届ける優勝を果たすというドラマもあった。しかし、ここ2年はソフトバンクホークスが圧倒的な力を見せ優勝している。

パ・リーグ優勝の傾向

パ・リーグの優勝には、2006年の日本ハムがSHINJO引退とともに優勝したり、2013年の東北楽天が被災地へ届ける優勝をしたり劇的なものが見られる。しかし、ダルビッシュや田中将大のように主力の流出で大幅に戦力ダウンすることもあり、安定した強さを維持するのが難しいというのが一つの問題だ。
その点では、着々と優良外国人助っ人と日本代表クラスの日本人野手を補強、育成してきたソフトバンクがここへきて安定した強さを見せてきたのも納得ではないだろうか?以前は大エースを中心に戦うという図式だったが、現在は好投手と好バッターをそろえて穴のないチームが強いという時代に入ってきたように感じる。

まとめ

パリーグの歴史や近年の優勝チームなどを紹介した。全国にチームがあり地域密着型のパ・リーグは実力だけでなく、人気の面でもセ・リーグに負けないくらい盛り上がっている。ぜひお近くのチームや気になる選手をチェックして、応援しよう。