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東北楽天ゴールデンイーグルスのスポンサーとのかかわり方

2016 9/16 20:29
東北楽天ゴールデンイーグルス
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Photo by David Lee/Shutterstock.com

2005年にプロ野球に新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスは、スポンサーとのかかわりを一新したことによって、黒字化経営に成功している。
その源はどこにあるのか、気になる情報をまとめてみた。

東北楽天ゴールデンイーグルスとは

東北楽天ゴールデンイーグルスは、宮城県仙台市の楽天Koboスタジアム宮城を本拠地とする日本のプロ野球球団で、パシフィックリーグに所属している。プロ野球再編問題で、赤字化していた大阪近鉄バッファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併の中で2005年に始動した、歴史の浅い球団だ。
浅い歴史にも関わらず、巨人と阪神以外は儲からないといわれていた日本のプロ野球の中で、東北楽天ゴールデンイーグルスはパシフィックリーグでの黒字化経営を達成している。

東北楽天ゴールデンイーグルスの黒字化の要因とスポンサーとのかかわり

黒字化の要因は、試合の曜日や対戦カードによって料金を変更するフレックスプライスや席の種類の豊富さもあるが、スポンサーによる広告収入を大幅に引き上げることに成功したことも大きな理由といえる。野球といえば、球場にはじまり、ヘルメットから左袖・パンツ・左胸・ベンチシートと各所にスポンサーのロゴが配置されている。
その他、東北楽天ゴールデンイーグルスでは、スポンサーシッププログラムとして、ブランドイメージや顧客満足度の向上、企業や商品の認知度アップや販売促進などを唱っている。しかし、それ以外にも東北楽天ゴールデンイーグルスはさまざまな権利を売っている。

スポンサーがつきやすくなる!さまざまな取り組み

チームを使ってプロモーションをおこなう権利や球場内での物販の権利、始球式で投げられるというユニークな権利まで、さまざまなものを販売することで、球団がもうからなくても球場が儲かるスタイルを確立した。そのおかげで、球場への来場者が増加し、スポンサーが価値を感じる投資先としての魅力を高めてきた。
また、スポンサー協賛デーとして、企業名を冠した対戦を組み、球場などでスポンサー企業や団体がイベントやファンへのグッズプレゼントなどを行うことで、直接スポンサーが認知度をあげるための活動を行うことも可能となっている。

スポンサーというものの存在とは

そもそも、スポンサーというものはなぜ存在しているのだろうか。スポンサーがいることのメリットとしては、球場の管理や新戦力獲得などのチームの補強が可能となること、スポンサーの商品を通じてチームの宣伝などが可能であることなどがあげられる。
デメリットとしては、ブランドイメージの固定化やスポンサーの仕事が選手に増えること、双方の不祥事がお互いのダメージになってしまうことなどがあげられる。そのため、デメリットが大きくなる危険性が高いチームには、出資しづらくなり、経営が悪化するという悪循環に陥りやすくなってしまうのだ。魅力的なチームづくりは、ファンはもちろんスポンサーにとってもいいことなのだ。

まとめ

東北楽天ゴールデンイーグルスとスポンサーの関わりについてさまざま語ってはみたが、プロ野球はスポンサーというものの存在をあまり意識せずにファンをやっている人が他のスポーツに比べて多い。
球団のスポンサーの割合や重要度、仕組みなどを知ると、今まで知らなかった角度からプロ野球観戦が楽しめる。