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スポンサーとの関わりから見る、オリックス・バファローズ徹底解剖

2016 9/16 20:29
オリックス・バファローズ
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Photo by mikeledray/Shutterstock.com

全国のオリックス・バファローズファン必見!
ここでは商人の街・大阪を本拠地とする同球団のスポンサーにまつわる話を紹介しよう。
スポンサー企業の特徴を中心にその実情を徹底解剖する。

【オリックス&近畿日本鉄道】球団の礎となった2大スポンサー

オリックス・バファローズは、オリックス・ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズのパ・リーグ所属2球団が合併して2004年に誕生した。近鉄こと近畿日本鉄道は関西人にとって主要な公共交通機関の一つだ。1949年に近鉄パールズが誕生以来、そして前身となる近鉄バファローズ時代を経て、約60年間にわたりプロ野球事業に関わってきた。
今もチーム名になっているオリックスグループは、大阪に本社を構える総合リース企業だ。金融業や不動産、電力事業など業務を多角化している。阪急ブレーブスを買収した1988年から現在もなお球団経営に携わっている。

【ポンタ】コラボLINEスタンプが大人気のスポンサー

2016年のキャップスポンサーを務めるのが、みなさんお馴染みのポイントサービス「ポンタ(PONTA)」だ。Twitter上ではユニフォームをまとったバファローズポンタ(@bs_ponta)が試合結果をアナウンスしてくれる。ここ最近は負けが込んでおり、勝ちゲームに見放されがちなバファローズ。ツイートに添付される画像が物悲しいけれども、なんだかかわいいということで注目を集めている。
好評を博したこの画像たちは、先日まとめてLINEスタンプとして発売されたばかり。40種類のスタンプが含まれているということだが、チームの成績に合わせて作られているため、敗戦時のスタンプが多めとのことだ。ソーシャルメディアを活用した一大プロジェクトとなりそうだ。

【岡畑農園】酸いも甘いも知るローカルスポンサー!?

今シーズンで球団スポンサー4季目を迎えるのが、和歌山県にある岡畑農園。紀州梅の生産・加工・販売に携わる企業だ。選手たちに完熟梅エキスを凝縮したクエン酸飲料「梅宝水」を提供。疲労回復の面からチームをフォローしている。また主力商品である「幻の梅」は、フルーツのような甘みが特徴の梅干しで、1983年の発売以来ロングセラーを続けている。
昨年8月にはホームゲームで「岡畑農園デー」を3日間にわたり開催。来場者に対して、各日10,000個におよぶ「幻の梅」を無料提供している。今シーズンからはバックスクリーン横に巨大看板が出現し、大きな存在感を放っている。

【大阪商科大学&摂南大学】産学連携スポンサー

本拠地である京セラドーム大阪には、「大商大シート」と呼ばれる客席が存在する。2014年より同大学を運営する「学校法人 谷岡学園」とフィールドシートスポンサー契約を締結。1・3塁両翼とも内野に飛び出ており、グラウンドレベルに最も近いエリアを「大商大シート」と呼ぶ運びとなった。
そのほかにも、今年6月には「all 摂南大学Day」と称したイベントを開催。同大学の卒業生だけでなく在学生、その家族のみなさん、受験を考えている高校生もまるごと招待。たくさんの観客が駆けつけた。このほかにもジャイアンツが日本大学とスポンサー契約を結ぶなど、教育機関とプロ野球界との結びつきはさらに強くなっているようだ。

【beruf baggage】コラボバッグを作るアパレルスポンサー

名探偵コナンやドラえもん、スヌーピーやピングーなど各種キャラクターとのコラボグッズを多々展開するバファローズ。そんな中で一際目を引くのが、"beruf baggage(ベルーフ・バゲッジ)"とのコラボバッグ。
こだわり抜いた素材を使い、裁断から縫製まで全ての工程をかばん職人たちが端正に行っている。コラボバッグはこの6月から発売されたばかり。バックパックとメッセンジャーバッグの2タイプが展開中だ。シックな黒で統一されており見た目はシンプルそのものだが、底面には大きく"Buffeloes"のロゴが入り、インパクトも十分だ。野球観戦時だけでなく、普段使いもできそうな仕上がりになっている。

まとめ

球団合併という紆余曲折を経て歩み続けるオリックス・バファローズ。女性ファンには「オリ姫」、男性ファンには「オリ達」という通称も生まれ、それぞれスペシャルグッズを販売するなど、若者世代に訴求する企画を多く仕掛けている。
球団との関わりあい方は様々だが、1つだけ確かなこと。それはすべてのスポンサー企業が、バファローズの活躍を祈念しているということだ。