3位楽天から最下位オリックスまで3ゲーム差の大混戦
首位ソフトバンクと2位西武のゲーム差は「6」、2位の西武と3位の楽天は1.5ゲーム差。まだまだ楽天にも優勝のチャンスはある。
一方で、西武から最下位のオリックスまではわずか4.5ゲーム差となっている。8月の半ばも過ぎたが、Aクラス争いに全チームが加わっている状況だ。6球団の残り試合数もほぼ同じとなっており、現時点で、近いうちに消化試合が生じそうなチームはひとつもない。8月の後半、そして9月のどのタイミングでスパートをかけるかが、重要となってくる。
今シーズンはAクラス争いが最後までもつれる「混パ」となりそうだ。
8月13日の西武対オリックス戦で大乱闘
8月13日の西武対オリックス戦で大乱闘が起こった。4回、若月健矢(オリックス)がこの日チーム3つ目となる死球を受けた際、両軍入り乱れる乱闘に勃発。オリックスの佐竹学コーチが、相手投手の森脇亮介を小突き退場処分。これによって警告試合が宣告される。
しかし、その後も田嶋大樹(オリックス)、平良海馬(西武)がともに死球を与え退場になり、大荒れとなったが、試合は西武が11-4で勝利している。
また、西武は翌々日の試合で20失点と投手陣が大乱調。また、8月18日のソフトバンク戦では、ここまで安定した投球を見せていた平井克典が2失点。チームは2位と好調だが投手陣は苦しい状況が続く。ソフトバンクを追いかけるためにも、投手陣の立て直しが不可欠となる。
日本ハムが9連敗でBクラス転落、楽天は月間4度目の5時間超
日本ハムは8月1日から8月15日までの13試合で1勝12敗、8月6日のオリックス戦から9連敗と苦しんでいた。そして迎えた8月17日の楽天戦でエース有原航平が7回1失点の好投を見せ連敗を9でストップ。Bクラスに転落したが、ここから再び上位を目指したいところ。
そんな日本ハムは8月の月間打率.071と苦しんでいた中田翔が、右手の負傷で8月13日に登録を抹消された。主砲の離脱は痛いが、全治は2週間と幸いにも長引かない見込み。中田の復帰まで上位争いに食らいついていきたい。
ロッテは8月13日からの日本ハム戦で3連勝し一時は4位へ浮上した。8月14日の試合では新人の小島和哉がプロ5試合目で嬉しい初勝利をマーク。Aクラス入りへ向け良い風が吹いていた。しかし8月16日からのオリックス戦で3連敗。再び5位に戻っている。また、8月12日に荻野貴司が10年目で初の規定打席へと到達した。
ソフトバンクは主砲デスパイネが腰の違和感により登録を抹消された。代わって育成出身のオスカー・コラスが一軍に初昇格し、十亀から初打席初球本塁打。二軍では56試合で打率.308、9本塁打と結果を出していただけに今後、一軍でどれだけやれるのか注目が集まる。また、故障離脱中の柳田悠岐は二軍戦で守備にもつきはじめた。早ければ今週中にも一軍へ合流する見込みとなっている。
楽天は8月18日の日本ハム戦で5時間15分の激闘の末、延長12回引き分け。これが月間4度目の5時間超えとなりプロ野球新記録となった。この試合は屋内の札幌ドームだったとはいえ、長時間ゲームが続けば疲労が溜まってくる。今後の戦いへ向けて、コンディション管理も重要となってきそうだ。
オリックスは離脱していたアンドリュー・アルバースが8月16日のロッテ戦で復帰した。3ヶ月ぶりの一軍登板だったが、7回無失点の好投で2勝目をマーク。上位浮上へ向け頼もしい先発投手が帰ってきた。また、野手ではロメロが好調だ。8月18日の試合では無安打に終わったが、前日まで11試合連続安打。8月は月間打率.409、6本塁打と圧倒的な存在でチームを引っ張っている。
※数字は2019年8月19日終了時点