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巨人が7点差逆転で勢いに乗り首位キープ!広島は連敗で首位と3.5ゲーム差に

2019 8/12 11:00勝田聡
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首位巨人と2位DeNAのゲーム差は「2」

8月も半ばに入った。セ・リーグは9連戦の真っ只中。順位争いはますます激しくなってくる。

8月5日から11日は順位に変動はなかった。しかし首位の巨人と2位DeNAのゲーム差は0.5から2に広がった。3位の広島はさらに1.5ゲーム差となっている。首位とのゲーム差は広がったが、3位と4位のゲーム差は4.5あり、依然として上位3チームによる争いには変わりない。

セ・リーグ順位表(8月11日終了時点)ⒸSPAIA

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首位の巨人は8月12日から広島との三連戦。広島は巨人との三連戦後、週末にはDeNAとの三連戦が控えている。この週の勝敗が大きくシーズンを左右することになりそうだ。

4位の阪神は3位の広島と4.5ゲーム差。前の週と変化がない。5位中日、6位のヤクルトは、それぞれ3位まで7.5ゲーム、14ゲーム差となっておりCS進出は厳しい状況だ。

ラミレス監督の用兵ずばり!「筒香・三塁」「伊藤裕スタメン抜擢」

ラミレス監督の用兵が的中した。8月9日の試合で本来は左翼の筒香嘉智を5年ぶりに「三塁」としてスタメン起用。その試合でグランドスラムを含む2本塁打を放ち7打点を挙げる大活躍。チームの勝利に大きく貢献した。

翌10日の試合ではドラフト2位の新人・伊藤裕季也を5番に抜擢する。その伊藤裕が2本塁打を放ち試合をモノにしたのである。宮﨑敏郎が骨折し今シーズン絶望となったが、その他の選手たちで穴を埋めていく。

巨人が7点差大逆転、坂本勇人が自己最多タイの31号

首位を走る巨人が8月9日のヤクルト戦で大逆転劇を見せた。4回表を終わって7点のビハインドと敗色濃厚の試合展開だったが、徐々に点差を縮めると8回、岡本和真のスリーランホームランでついに同点。延長戦の末にサヨナラ勝ちを収めたのである。首位の底力を発揮した試合だった。

この試合で主将の坂本勇人がリーグ1番乗りとなる30本塁打に到達。翌日の試合では自己最多の31本塁打を放っている。DeNA、広島との三つ巴の首位争いの中でチームを引っ張っていく。

広島は阪神に2連敗したが、いずれも終盤に逆転されており中継ぎ陣に不安が残った。そんな中、中村恭平が3試合連続無失点と調子を取り戻してきたのは大きい。また、菊池保則も安定した投球を続けており勝ちパターンを担っている。その他の中継ぎ陣の立て直しが鍵となる。

阪神は3勝3敗の五分で4位をキープ。8月10日の広島戦で大山悠輔が、今シーズン初めて4番を外れた。それに奮起したのか試合を決めるサヨナラ弾を放ち勝利に貢献。翌日の試合でも適時二塁打を放っており、打順変更が良い刺激を与えている。3位の広島とは4.5ゲーム差あるが、まだまだチャンスはある。

中日は、昨シーズンオフに左肘の手術をした影響でここまで登板のなかった小笠原慎之介が、8月10日の試合で今シーズン初登板を果たした。6回途中2失点(88球)と復帰初戦としてはまずまずの投球。また、アルモンテが調子を上げ13試合連続で安打を放っている。規定打席には到達していないが打率3割を超えた。小笠原とアルモンテが5位から浮上するための切り札となるか。

ヤクルトはこの週、2勝4敗と2つの負け越しに終わり借金は「23」となった。週末に行われた巨人との三連戦は3試合で25失点と投壊。とくに8月9日の巨人戦では7点差を逆転されサヨナラ負け。先発、救援ともに崩れており、これからの夏場も苦しい戦いが続きそうだ。