投手はミズノが4選手
7月12、13日に行われるマイナビオールスターゲーム2019。選手にとってはお祭りのようなものだが、スポーツメーカーにとっては商品のアピールの場にもなり、各メーカーともオリジナルカラーのバッティング手袋、グローブ、スパイクを製作して契約している各選手へと提供している。
そこで今年出場する選手が使用しているバット、バッティング手袋、グローブ、スパイクの4項目に注目し、使用している用具メーカーをポジション別に紹介していく。今回はセ・リーグ編。
まずは投手から見ていこう。なお、投手はマウンドで投球する際に身につけているのがグローブとスパイクだけなので、この2つに絞って見ていく。
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グローブでは、ミズノを使用しているのが4選手と最も多く、次いでZETT、アシックス、ザナックスの3社が2選手で並んでいる。しかしアシックスのグローブを使用している広島のフランスアは外国人選手に人気のニューバランスのスパイクを、ザナックスのグローブを使用している巨人の山口はビモロ、阪神の藤川はアシックスといった別のメーカーのスパイクを使用している。
このビモロというメーカーは聞きなれない方も多いかもしれないが、イチローが取り入れたことで知られる「初期負荷トレーニング」を開発した小山裕史氏が立ち上げたブランド。現役時代の終盤にはイチロー自身も使用していたメーカーだ。
4選手とも同じメーカーで統一
続いて捕手部門は、4項目に加えてプロテクターのメーカーにも着目した。
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今年はプラスワン投票の阪神・原口含め、3選手が選出された。阪神・梅野はSSK、原口と広島・會澤はミズノ、ヤクルト・中村悠はZETTとメーカーこそ違うものの、4選手とも全ての用具を同じメーカーで統一している。果たして、オールスター仕様の鮮やかなプロテクターを身につけて登場してくるのか、注目したい。
こだわりが強い内野陣
内野手は8選手が選出されている。
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全体的にはアディダスとSSK、ミズノの名前が目立つが、注目したいのは使用するグローブのメーカーだ。ヤクルトの山田哲はドナイヤ、巨人・坂本勇と広島・菊池涼はミズノ、中日の高橋と京田は久保田スラッガーのグローブを使っている。また巨人の岡本については、ファーストを守っている際はミズノ、そのほかのポジションを守る際にはアンダーアーマーと使い分けている。
バットに目を向けてみると、DeNAのロペスが使用しているZINGERというメーカー名はあまり聞きなれないものだ。アメリカでも比較的マイナーなメーカーだが、ロッテのレアードも使用してホームランを量産していることからも、今後日本では密かなブームとなるかもしれない。
こだわりのバット
最後に外野手を見ていく。
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DeNAの筒香はバットとバッティング手袋はミズノをメインに使用しているが、アシックスやアディダスを使用していることもあった。グローブもアイピーセレクト製を使用するなど、自分にフィットする製品にこだわって使っているということだろう。
こだわっているということにおいては、阪神のルーキー近本はバットにこだわりを持っている。ヤナセというメーカーを使用しているのだが、このメーカーは日本で唯一の木製バット専門メーカーだという。社会人時代から使用しているほどのお気に入りで、こだわりのバットとともにオールスターの舞台に立つこととなった。
選手だけでなく用具に注目するのも楽しみ方の一つ。オールスターでも普段使っているものをそのまま使用するのか、それともオールスター仕様の特別な製品を使用するのか注目してみてはいかがだろうか。