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日本ハム、ロッテ、楽天が同率2位で首位ソフトバンクを追う【パ・リーグ1週間まとめ】

2019 5/13 17:47勝田聡
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ソフトバンク:首位キープも2試合連続サヨナラ負け

先週戦績:2勝4敗

前の週から続いていた連勝が、5月8日の楽天戦で敗れ「5」で途切れた。この試合は8回表終了時点で7対3と大きくリード。しかし、8回に2点を失い、9回にはクローザーの森唯斗がまさかの乱調。1死満塁のピンチを招くと連打を浴びサヨナラ負けを喫してしまう。翌日の試合でも8回に同点に追いつかれ、9回裏にサヨナラ負け。2試合連続でのサヨナラ負けとなった。

そのなかでも光ったのが大竹耕太郎だ。5月9日の試合で7回2失点の好投。勝ち星はつかなかったが、ここまで44.1回を投げ防御率1.02はリーグトップ。育成上がりの2年目がローテーションの一角をしっかりと支えている。

日本ハム:谷口雄也が今季初本塁打

先週戦績:3勝3敗

日本ハムは一進一退が続いている。ここまで連勝も連敗もともに「3」が最大となっていることからもそれがよくわかる。先週も3勝3敗とまさに「らしい」星取りとなった。

明るい話題もいくつかある。右膝の故障で昨シーズンをほぼ出場できなかった谷口雄也が5月11日に今季初出場。その試合で2安打を放つと、翌日には今シーズン初本塁打をマーク。膝の故障から復帰し、レギュラー争いに名乗りを上げた。

また、左太もも裏痛で離脱していた王柏融が、5月11日の二軍戦で復帰。その試合では安打もマークしており、14日から一軍に上がることになりそうだ。台湾からの助っ人がチームを上昇させる起爆剤となるかもしれない。

ロッテ:レアードが2試合連発、鈴木大地も好調

先週戦績:5勝1敗

ロッテは5勝1敗と調子を上げてきた。18勝17敗1分は日本ハム、楽天と並んで2位タイ。開幕直後は苦しんでいたが、調子を上げてきた。

とくに鈴木大地が好調だ。6試合中5試合で安打を放ち、4試合がマルチ安打。打率も3割を越えた。今シーズンはブランドン・レアードの加入もあり、開幕スタメンを外れる苦しいスタートとなったが、出場機会を得ると安定感のある打撃を見せ、チームを引っ張っている。

また、5月に入ってから本塁打の出ていなかったレアードが5月9日、10日に2試合連発で本塁打を打った。チームの大事な得点源だけにレアードの打撃には要注目だ。

楽天:ブラッシュが4試合連発で急上昇

先週戦績:4勝2敗

先週、楽天は4勝2敗と2つの貯金をつくった。これで18勝17敗1分となり、日本ハム、ロッテと同率2位で並んでいる。昨シーズンの最下位から浅村栄斗やジャバリ・ブラッシュといった新加入選手が活躍し、順位を上げている。

なかでもブラッシュは5月6日から9日まで4試合連続本塁打を放つ大活躍。開幕当初は不振にあえいでいたが、ここにきて調子を上げてきた。また、銀次はこの週で2度の5安打と大当たり。打率.234から.290まで上げ、3割も目前に迫っている。則本昂大、岸孝之の帰還まで上位争いに踏みとどまりたい。

西武:5連敗喫するも山川穂高が日本人最速100号達成

先週戦績:1勝5敗

西武は5月6日の楽天戦から連敗。5月12日の日本ハム戦で勝利し、連敗を「5」で止めたが借金生活に突入となってしまった。現在16勝19敗1分でリーグ5位。しかし、2位で並ぶ3チームとのゲーム差はわずかに「2」。まだまだ巻き返すことは十分に可能だろう。

個人に目を向けると、5月12日の日本ハム戦で山川穂高が通算100号本塁打を達成した。出場321試合目での達成は日本人史上最速。これまでの記録は秋山幸二(西武)の351試合。山川はチームの大先輩の記録を30試合更新したことになる。

オリックス:Tー岡田が通算1000本安打を達成

先週戦績:3勝3敗

前の週から引き続いて5月8日まで4連敗を喫していたオリックスは、5月9日から3連勝。先週は3勝3敗の5分で乗り切った。現在14勝20敗3分と借金が6つあり、チームは最下位。浮上するきっかけがほしい。

5月8日の日本ハム戦でTー岡田がプロ入り通算1000本安打を達成した。ここ数年は故障もあり、思うような成績を残すことができていない。今シーズンもここまで17試合で打率.143と苦しんでいる。節目の1本で変わることができるか。

一方で好調なのが新人の中川圭太である。先週は4試合でマルチ安打を達成し、チームに欠かせない戦力となりつつある。チームの起爆剤となりたいところ。

※数字は2019年5月12日終了時点