2016年ドラ1、2コンビが揃って躍動
与田剛新監督体制となった中日は、ここ数年のうっぷんを晴らすかのように順調な戦い振りだ。4月13日の阪神戦では、京田陽太と堂上直倫のふたりが満塁本塁打を放ち快勝。1046日ぶりに貯金1を達成した。
京田は2016年ドラフト2位で中日に入団すると、1年目の2017年に新人王を獲得。昨シーズンも遊撃で全試合に出場するなど、早くも主力としてチームを引っ張っている存在だ。しかし、今年は同じ遊撃手の根尾昂(大阪桐蔭高校)がドラフト1位で入団してきたこともあり、二塁手へのコンバートが噂されていた。
さらに、開幕スタメンも外れるなど逆風の中でのシーズンスタートとなったが、その周囲の評価を見返すかのように打率3割を大きく上回るなど、課題だった打撃面で猛アピール。早くも遊撃レギュラーを奪い返している。
その京田ととともに2016年ドラフトで1位指名を受けた柳裕也も13日の試合で7回2失点と好投。今シーズン2勝目をマークしている。昨シーズンまでの柳は即戦力として期待されながら、通算わずか3勝(9敗)と結果を残せていなかった。
ところが、今シーズンは開幕からこれまでの3試合全てで試合を作っている。星野仙一や川上憲伸らと同様、明治大から中日のドラフト1位という系譜を受け継ぐにふさわしい存在となりつつある。
3年前のドラフト上位で獲得した柳と京田が中心選手としてしっかりと結果を残せれば、チームの歯車は良い方向に回りだすだろう。そんな中日において注目したいのが、柳と京田が指名された2年前にあたる2014年ドラフト組も開花しつつあることだ。