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巨人が広島の4連覇を阻止するか?得失点差から見るセ・パ順位予想

2019 2/23 07:00SPAIA編集部
野球イメージ,ⒸSPAIA
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いよいよオープン戦開幕

2月も終わりに近づき、2019年のプロ野球はいよいよオープン戦が始まる。ここから、新戦力の見極めや開幕スタメン争いが本格化し、各チームの仕上がり具合が明らかになっていくところだが、SPAIAでは一足先にセ・パ両リーグの順位予想を行ってみたい。ここでは、直近3年の各チームの得失点を参考に、今季の戦力を読み解いた上で、両リーグの順位を予想していく。

1位はソフトバンク ただ、新戦力の台頭が見られないと…

1位は戦力充実のソフトバンク。

ソフトバンク,ⒸSPAIA

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投の千賀、打の柳田を中心に一歩抜きん出たチームであることは間違いない。ただし、昨季の得失点差は+106と2016、17年と比較して約50点減少しており、戦力は低下傾向にある。また、昨季故障離脱した内川、和田、サファテはいずれも30歳後半を迎えており、復帰後も以前と同様の活躍を見込めるかは分からない。新戦力の台頭が見られないと、苦戦を強いられる可能性もある。

昨季10年ぶりリーグ制覇した西武を2位と予想。

西武,ⒸSPAIA

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菊池雄星、浅村と投打の柱が流出し、戦力ダウンは否めないが、昨季の得失点差+139からマイナスにまで落ち込むことは考えにくい。巨人から移籍した内海、新人の松本、山野辺、新外国人のニールと補強も的確に行っており、若手の成長次第では連覇も見えてきそうだ。


3位には日本ハム。

日ハム,ⒸSPAIA

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非常に読みづらいチームで昨季、投打の要であった大谷翔平がMLBへ移籍したにも関わらず、得点・失点ともに前年より改善させている。今季も主軸のレアードが抜けたが、キャンプでは大田、近藤らを三塁に挑戦させており、穴埋めに抜かりはない。新加入の王柏融や2017年ドラ1の清宮が予定通り戦力になれば、優勝も十分狙える陣容だ。

オリックスは2枚看板が抜けて厳しい状況

昨季のBクラス3チームは、いずれも得点力不足に泣いた形だ。その中で、オフにFA宣言した浅村の獲得に成功し、弱点解消への一手を打った楽天。

楽天,ⒸSPAIA

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だが、上位3チームと比べると打線の迫力不足は否めず、得失点差でも±0に持っていくのが精いっぱいと考え、4位と予想。則本、岸を中心とした投手陣の踏ん張りで、Aクラス入りを目指すことが想定される。

ロッテも新外国人のバルガス、元日本ハムのレアード、新人の藤原と積極的に野手の補強に動いた。

ロッテ,ⒸSPAIA

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また、スタジアム改修により、本塁打の増加も見込め、得点力不足の解消へ球団を挙げて後押ししている。一方で、昨季-94とリーグ最低を記録した得失点差、スタジアム改修による投手成績の悪化等、不安要素も多分にあるため、5位という予想に落ち着いた。

昨季のオリックスは順位こそ4位に終わったが、リーグ最少失点を記録した。

オリックス,ⒸSPAIA

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今季に向けて野手の補強次第では、優勝も狙える戦力を有していたが、オフに西、金子と主力投手が次々と流出。編成面からの見直しに迫られた。そんな中、外国人選手の補強を行ったものの、その他に大きな動きは見せず。下位2チームの補強が目立っているだけに、相対的に戦力ダウンと評価せざるを得ず、最下位予想となった。

積極的に補強に動いた巨人が広島の4連覇を阻止するか

優勝予想は、今オフ積極的に補強に動いた巨人。

巨人,ⒸSPAIA

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昨季時点での得失点差が+50と、優勝した広島の+70に迫る数字を記録しており、FAで獲得した丸だけで逆転できる差である。リーグ最少失点を記録した投手陣も擁しており、主力に離脱者が出なければ、広島の4連覇阻止は十分に可能だ。

続く2位には広島を予想。

広島,ⒸSPAIA

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3連覇を成し遂げた戦力は、他球団の追随を許さないと思われがちだが、昨季の得失点差70は2016、17年から100点以上の大幅減。他球団との差が縮まりつつある中で主軸・丸の流出は、4連覇へ黄信号。それでも、依然としてリーグで1、2を争う戦力を保持しており、緒方監督の手腕が問われる年となりそうだ。

3位には巨人同様、補強により戦力向上が見込まれる阪神を推す。

巨人,ⒸSPAIA

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西、ガルシアが加入する投手陣はリーグトップクラスの陣容。課題の野手陣も、内野は大山を筆頭に若手の成長著しく、矢野新監督がスタメン選びに頭を悩ませる状況だ。外野の補強が新人の近本のみという点は心許ないが、得点・失点ともに改善が見込め、Aクラス入りへ十分な戦力を有していると考えられる。新外国人マルテの活躍次第では優勝もありうる。

ヤクルトは良くも悪くも山田のチーム

昨季2位に躍進したヤクルトだが、今季は大きな上積みは期待できないと予想し、4位とした。

ヤクルト,ⒸSPAIA

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2016年からのチーム得点推移を見ると、594→473→658と山田哲人が不調に陥った2017年に大きく落ち込んでいる。良くも悪くも山田のチームと言え、今季4度目のトリプルスリー達成となれば、優勝も見えてくるが…。

昨季は先発投手陣に故障が相次ぎ、失点が大幅増となってしまった横浜。

横浜,ⒸSPAIA

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その分、今季の先発陣の復活に期待が持てるが、昨季低迷の要因は野手の方にもありそうだ。昨季はロペス、筒香、宮崎の主軸に、最終的に本塁打王を獲得したソトが加わったが、得点は前年から減少。リーグ最少の572得点に終わった。昨季と大きくメンバーは変わらないだけに、上位進出は予想しづらく、5位予想となった。

中日は今季も苦しい戦いを強いられそうだ。

中日,ⒸSPAIA

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得点が入りづらいナゴヤドームを本拠地としているにも関わらず、昨季はリーグ5位の654失点。追い打ちをかけるように、昨季活躍したガルシアの流出、松坂のケガと台所事情は苦しい。一方で、野手陣は平田、ビシエド、アルモンテと打線の核が固まりつつあり、強竜打線復活の兆しが見えている。狭い球場が多いセ・リーグで打ち勝つ野球がうまくはまれば、ひょっとするかもしれない。

予想をまとめると以下の通りである。

順位表,ⒸSPAIA

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