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セ・リーグチーム分析 -DeNA、巨人編-

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DeNA

2016~18年セ・リーグ:1試合あたりの救援投手起用人数

就任4年目のラミレス監督が率いるDeNA。その投手起用を振り返ると、2017年からリリーフを数多く投入する傾向があり、1試合あたりで起用する救援投手の人数は過去2年でともにリーグ最多だった。今季から一軍の選手登録枠が1人分増えるため、より幅を持たせた投手運用が可能となる。

今季もリリーフ陣を細かくつないで試合をものにしていきながら、昨季苦しんだ石田や今永といった先発陣の復調に期待したいところだ。

2018年セ・リーグ:外国人野手の本塁打・長打率

一方、打撃陣に目を向けるとソト、ロペスの両外国人選手がチームに残留しており、不安要素は少ない。ソトは107試合の出場で41本塁打を放ち、来日1年目でタイトルを獲得。ロペスも故障による戦線離脱がありながら、26本塁打をマークした。

両選手に筒香と宮崎を加えた中軸の得点力は、今季もリーグトップクラスだろう。昨季は100試合強の出場でも抜群の破壊力を示した助っ人コンビ、その活躍がシーズンを通して続けば21年ぶりのリーグ制覇も見えてくる。

巨人

2018年NPB:OPSランキング

昨季はAクラスだったものの、勝率5割を切っていた巨人。再び原監督を迎えて5年ぶりのリーグ優勝を狙う今季は、3連覇中の広島から丸を獲得した。

選手の総合的な打撃力を示すOPSで昨季の丸はNPBトップのOPS1.096を残しており、リーグ5位のOPS.748だった巨人外野陣の補強として、丸の獲得はこれ以上ない選択だろう。坂本勇や岡本がけん引する内野手の攻撃力は十分で、外野手の打力が思惑通りに改善すれば覇権奪還に大きく近づくはずだ。

2018年セ・リーグ:先発投手防御率・完投数

投手では、リーグ唯一の防御率3点台をマークした先発陣が今季も強みとなる。2年連続で沢村賞に輝いたエース・菅野を筆頭に完投能力を備えた投手が多く、昨季記録した21完投はリーグで群を抜いている。

この陣容に、メジャー通算63勝を挙げた岩隈が今季から加入する。ともに高卒3年目の高田や大江といった若手も順調な成長を見せており、今季もリーグ屈指の先発ローテーションを形成できるだろう。


企画・監修:データスタジアム、執筆者:大島 甲子郎