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藤原恭大のライバルは誰?気になるロッテの外野陣

2019 1/19 11:00勝田聡
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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4年で3人目、高卒野手の1位指名

昨年のドラフト終了後から盛り上がっているロッテ。それは、ドラフト1位で藤原恭大(大阪桐蔭高)を獲得したからだ。新人合同自主トレでは快音を響かせており、その期待は高まるばかり。



ここ数年のドラフトを振り返ると、2015年の平沢大河、2017年の安田尚憲に続き、ここ4年で3人目にあたる高卒野手の1位指名でもあった。現在、藤原の先輩ともいえる先のふたりは、順調に育っている。

2018年シーズンの平沢は、キャリアハイとなる112試合に出場。本来の守備位置である遊撃手ではなく、右翼手として出場機会を増やしていった。だが、2019年シーズンは再び内野で勝負することを誓っており、藤岡裕大らとのレギュラー争いに注目が集まっている。

一方の安田は高卒1年目から17試合に出場し、打率.151(53打数8安打)、1本塁打の成績を残した。高卒1年目から出番を獲得し本塁打を放ったことは、大きな自信につながったはず。その成果なのか、オフに行われた「WBSCU-23ワールドカップ」ではMVP、そしてベストナインを受賞。順調にステップアップしていると見ていだろう。

活躍するふたりに藤原も続きたいところだ。

外野での最多出場は清田育宏の92試合

藤原は春季キャンプで一軍スタートすることが決まっている。その春季キャンプ初日には紅白戦も予定されており、そこでアピールできれば開幕一軍スタート。さらにはスタメンの芽も出てくるはず。さて、藤原がレギュラー獲りを目論む外野にはどのようなライバルがいるのだろう。

2018年シーズンの外野手では清田育宏の92試合が最も多い出場回数となり、100試合に届かなかった。続いて平沢の87試合だが、本職ではない平沢の出場数がチーム2位。そして、規定打席に到達しているのは、角中勝也ただひとり。しかし、角中は指名打者としての出場も多く、外野手としては60試合に留まっている。

さらに、荻野貴司(78試合)、加藤翔平(61試合)、岡大海(50試合)、岡田幸文(49試合)、菅野剛士(48試合)と続いており、この事実からもわかるように外野のレギュラーは未だ固まっていない。

規定到達は角中勝也ただひとり

打撃成績を見ると、2度の首位打者経験がある角中が打率.265。規定打席未到達ながらも荻野が打率.287の成績を残している。しかし、その他の選手は2割5分にも届いておらず、結果を残したとは言い難い数字が並んでいる。

2018年のロッテ外野陣を見ると、藤原はキャンプ、そしてその後のオープン戦でしっかりと結果を残すことで開幕一軍だけでなく、スタメンも狙える状況ではある。しかし、それは決して甘いものではない。

ロッテ・主な外野手の2018年成績

ⒸSPAIA


昨年、超高校級と高校時代から騒がれていた清宮幸太郎(日本ハム)も、怪我があったとは言えデビューは5月2日で、シーズンを通しての成績は打率.200、7本塁打に終わっている。もちろん高卒1年目でこの数字を残したのは立派である。だが、「レギュラーを任せることができるか」と問われると疑問が残る成績だ。

はたして藤原はチーム内のライバルを追い越し、開幕一軍、そしてレギュラー定着となるだろうか。まずは2月1日に行われる予定の紅白戦に注目したい。