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選手分析「トップバッター“虎の巻”」~阪神 #33 糸原 健斗~

野球ボールⒸShutterstock.com
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コンタクト率はリーグトップ

2018年:ゾーン別スイング率

四球を選ぶためには、ボール球に手を出さないことが必須条件となる。そこで糸原のボールゾーンスイング率を見ると、リーグ平均より約10ポイントも優れた数字を残した。一方で気になるのが、ストライクも見逃がす傾向にあることだ。

投球数も全2664球のうち1374球がストライクゾーンへの投球で、割合にすると51.6%。これはリーグの規定打席到達者で最も高い。ストライクを見逃すことは打者にとって不利なカウントが増え、三振を喫するリスクが考えられる。

2018年セ・リーグ:コンタクト率ランキング

ただ、糸原に関してはそのリスクは低い。なぜなら、彼は卓越したバットコントロールの持ち主だからだ。

今季はスイングしてバットに当たった割合を示す「コンタクト率」がリーグトップを記録。じっくり投手と対峙(たいじ)する打撃スタイルは、バットに当てる技術に秀でる糸原だからこそ可能なのだろう。

2018年セ・リーグ:四球が三振を上回った打者一覧

結果を見ても、糸原の四球数は三振数を上回る。これは今季のセ・リーグで4人しかいない。プロの世界でコンスタントな活躍を続けてきた打者が名を連ねる中、2年目の糸原がこの域に達していることは特筆していいだろう。

虎のリードオフマンを担った今季終了後、新キャプテンに任命された背番号33。巻き返しを図るチームの“トップ”を託される男の打席から、今後も目が離せない。

企画・監修:データスタジアム、執筆者:泉 熙

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