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【動画あり】U23侍ジャパンは準優勝!安田尚憲が大会MVPとベストナインを受賞!

2018 10/30 15:00勝田聡
ⒸShutterstock.com
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開幕から8連勝で決勝へ進出!

10月20日にコロンビアで開幕した「第2回WBSCU-23ワールドカップ」。U23侍ジャパンはプロアマ混成で大会に臨んだ。

予選ラウンドにあたる1次ラウンド。南アフリカ相手に島田海吏(阪神)のランニング本塁打を含む4本塁打で得点を重ね、13対0と圧勝で幕を開ける。以降もチャイニーズ・タイペイ、メキシコ、オランダ、コロンビア相手に連戦連勝。5戦全勝でスーパーラウンドへ進出を決めた。

その1次ラウンドでは、5試合でわずか5失点と投手陣の頑張りが目立っている。なかでもチャイニーズ・タイペイ戦に先発登板した種市篤暉(ロッテ)は7回無失点、10奪三振と圧倒。一軍初勝利より先に、日本代表で白星を手に入れた。

スーパーラウンドでも侍ジャパンの勢いは止まらない。初戦で韓国を3対2で下すと、南米の雄であるベネズエラに6対3で連勝。ドミニカ相手にも4対0とこのラウンドも3戦全勝で決勝に進出する。このラウンドでも1次ラウンド同様に投手陣の活躍が目立った。とくにドミニカ戦で先発した阪口皓亮(DeNA)は7回無失点、8奪三振と快投を披露。1次ラウンドから通算11.2回を投げ16奪三振、防御率0.77の数字を残している。


【WBSC公式】阪口皓亮の投球

決勝で敗れるも安田がMVPを受賞

8戦全勝で臨んだ決勝戦。相手は1次ラウンドで対戦しているメキシコだった。投手戦となったこの試合、両チームともに得点を奪うことができず、0対0のまま延長戦へと突入する。延長10回からは無死一、二塁タイブレーク制が採用されているこの大会。

先攻のメキシコは送りバントで1死二、三塁にすると次打者が適時打を放ち2対0。その後を封じ、10回裏の攻撃に入る侍ジャパン。メキシコ同様に送りバントで1死二、三塁を作るが、その後、内野ゴロでの1点しか奪うことができず試合終了。2対1でメキシコが勝利し、惜しくも日本は準優勝となった。

大会終了後に発表された表彰選手では、MVPに安田尚憲(ロッテ)が選出された。その他にも最優秀防御率に山﨑颯一郞(オリックス)、最優秀勝率に種市篤暉(ロッテ)、最多得点は島田海吏(阪神)が受賞。ベストナインには救援投手として成田翔(ロッテ)、一塁手に安田が選ばれた。


【侍ジャパン公式】表彰された侍ジャパンの各選手

内田は1発、周東はレーザービームでそれぞれアピール

準優勝に終わった侍ジャパンだが、多くの若手有望株が躍動した。MVPを受賞した安田は打率.393(28打数11安打)、1本塁打、8打点と主軸として活躍。主将も務めた内田靖人(楽天)は打率.233(30打数7安打)ながら3本塁打、8打点と自慢のパワーを見せている。


【WBSC公式】内田の本塁打

打撃ではなく守備で見せたのが周東佑京(ソフトバンク)だった。韓国戦で2つ、そして決勝でも同じくホームでの補殺を決めた。現時点でソフトバンクの育成契約だが、この活躍で支配下登録に一歩近づいたかもしれない。


【WBSC公式】周東のレーザービーム

投手、野手ともに結果を残したが、優勝にはあと一歩届かなかった。今回の代表選手たちU23世代は、2年後の東京オリンピックでトップチームの代表入りを果たしていてもおかしくない。今回の悔しさを糧に、さらなるレベルアップを目指してほしい。