「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

引退する「職人」加賀、G後藤、矢野、岡田 一芸でファンに愛された男たち

2018 10/11 11:00青木スラッガー
野球ボール,ⒸShutterstock.com
このエントリーをはてなブックマークに追加

日本ハム・矢野「代打の神様」とまで呼ばれた勝負強さ

後藤と同じ松坂世代の日本ハム・矢野謙次も代打のスペシャリストとして活躍。巨人時代からキャリアを通じて、原辰徳監督に「代打の神様」と称されるほど、とにかく代打で勝負強かった。

巨人にドラフト6位の下位指名入団。3年目、4年目と打率2割後半をマークして出場機会を増やしていくが、怪我が多く、届きかけたレギュラーの座を手放してしまう。しかし5年目の2007年、「代打逆転満塁本塁打」を放ち、球団では監督の原が1987年に記録して以来の一打をきっかけに、居場所を確立していった。

2011年は自身2度目の代打満塁本塁打、2012年は自身初の代打サヨナラ本塁打。2013年には代打打率.358を記録し、シーズン代打安打19本の球団新記録を樹立した。ついにレギュラーは掴めなかったが、巨人在籍中2度の3連覇を誇った常勝軍団の中、そして2015年途中からトレード移籍した日本ハムでも、「代打男」として代わりのいない存在だった。

ロッテ・岡田の「エリア66」も今シーズンで見納め

守備の職人といえばロッテの岡田幸文だ。育成契約から這い上がり、3年目の2011年と4年目の2012年は中堅手レギュラーとしてゴールデングラブ賞を連続受賞。さらに3年目ではシーズン失策「0」を達成し、連続守備機会無失策359のリーグ新記録も樹立している。

肩は特別強いタイプではないが、瞬時に予測したフライの落下地点まで一直線に走っていくスピードや、ダイビングキャッチしたあとの受け身の華麗さには岡田にしかないものがあった。その広い守備範囲は背番号から「エリア66」と呼ばれる。2011年の巨人戦でみせたロングランのファインプレー3連発は、巨人ファンにも強烈な印象を残した。

反して不名誉な記録もある。打撃では初打席から2501打席連続無本塁打、10月8日の引退試合で2打席ともに凡退で59打席連続無安打という二つのプロ野球記録を更新した。しかしこの記録も、10年間「守備職人」としてプロの世界を生き抜いた証でもある。

彼らのような個性的な選手が見られなくなってしまうのはやはり寂しい。しかしその職人的なプレーは、これからもファンからファンへ語り継がれていくはずだ。

おすすめの記事