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引退する「職人」加賀、G後藤、矢野、岡田 一芸でファンに愛された男たち

2018 10/11 11:00青木スラッガー
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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一芸でプロの世界に生き残った「職人」たち

今シーズンは例年以上に大物選手の引退が目立つ。独立リーグでプレーしていた村田修一にはじまり、杉内俊哉、新井貴浩、岩瀬仁紀、松井稼頭央など、レジェンドクラスの選手が次々とグラウンドを去ろうとしている。

上記の選手たちは、偉大な成績や数々のタイトルでその活躍を振り返ることができる。岩瀬は前人未到の通算1000登板を達成し、「数字」でも彼らの功績は後世に語り継がれていくことだろう。

しかし、「数字」だけではその功績を表しきれない選手というのも、今シーズンの引退組には何名かいる。レギュラーとして長く活躍できたわけではないが、一芸でプロの世界を生き抜き、「職人」的な活躍でファンに愛された男たちだ。

DeNAの試合終盤を盛り上げた加賀、後藤コンビ

9月下旬に引退試合を行い、ファンに惜しまれながらグラウンドを去った二人のDeNA戦士。サイドハンド右腕の加賀繁と2012年に西武からトレード入団した後藤武敏は、暗黒期を脱しチームが少しずつ強くなっていった時期に、職人的な働きで試合終盤を盛り上げた。

加賀は先発、セットアッパー、ビハインド、ワンポイントとどんな役割もこなし、チームに必要とされる場所で投げ続けた。故障の影響もあり、成績としては3年目がピークとなってしまうが、その後もサイド特有の切れ味抜群のスライダーを武器に、右打者には無類の強さを誇った。

語り草となっているのがヤクルト・バレンティンとの対戦だ。2012年の初対戦から2017年途中まで20打席ノーヒットに封じ込める。右キラー、バレンティンキラーとして、何度もピンチを救ってきた。

後藤は「代打の切り札」として勝負強さを発揮する。代打本塁打通算11本は現役トップ。印象的なのは2015年7月阪神戦の2打席連続代打本塁打だろう。7月3日は9回に同点2ランでサヨナラ勝利を呼び込み、4日も9回に1点差へ迫るソロ弾。現在メジャーで活躍している、当時阪神クローザーの呉昇桓を2日続けて打ち崩した。試合終盤に出てくる好投手を一打席で仕留める打撃は職人技といえるものだった。

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