中継ぎとして実績を残してきた佐藤達也と石井裕也
9月18日に行われたオリックスと楽天の一戦において、菊池保則(楽天)が今シーズン初登板を飾った。先発の安樂智大が3回途中でノックアウトされた後の緊急登板だったが、4回を投げ無失点。チームは敗戦したものの、ロングリリーフとして試合を壊すことなく役割を果たした。
その菊池は今シーズン11年目の中堅選手だ。2015年に18試合に登板し、4勝5敗、防御率3.76の結果を残したが、それ以降は徐々に出番も減り、今シーズンもここまで二軍暮らしが続いていた。ようやく巡ってきた一軍での登板で結果を残したことは、本人、そしてチームにとっても嬉しい出来事だろう。ここから、出遅れた分を取り戻すべくシーズン終了まで投げまくりたいところだ。
菊池は9月下旬という、このタイミングで出番を得たが、ここまで一軍での出場がない選手は他にもいる。
2014年に67試合に登板し、防御率1.09の成績を残した佐藤達也(オリックス)もその1人だ。中継ぎエースとして2013年から2016年まで4年連続で40試合以上に登板していた佐藤だが、昨シーズンは12試合の登板にとどまり、防御率も7.30と結果を残せなかった。
今シーズンもここまで一軍での登板がなく崖っぷちだ。二軍では31試合に登板し、防御率2.51と故障というわけではない。また7月31日の登板以降、14試合連続無失点を継続中となっており、一軍へ上がる準備はできている。シーズン最終盤までに一軍のマウンドへ登ることを期待したい。
「サイレントK」こと石井裕也(日本ハム)も同じように一軍昇格を果たせていない。2005年に中日へ入団してから、横浜(現・DeNA)、そして日本ハムと3球団目の所属だが、一軍出場がなかったシーズンはない。ファームでは37試合で防御率5.45とやや打ち込まれており、アピールができていないのが原因のひとつだろう。今シーズン37歳となったベテランだが、最後にもう一花咲かせたいところ。上位争いを繰り広げるチームの助けになれるだろうか。今後の動向に注目したい。