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山田哲人に坂本勇人、夏場も強い選手たち 記録的な猛暑も乗り切れるか

2018 7/20 11:00栗栖章
坂本勇人,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

7月に打率を上げてきた選手たち

7月16日の試合で、丸佳浩が初回にソロ本塁打を放った。これで丸は、7月で既に5本塁打を放ったことになる。また、月間打率.370(27-9)、打点10も記録しており絶好調。現在シーズン打率.330でセ・リーグ打率ランキング2位につけているため、このまま首位打者獲得を狙いたい。

一方、同じく7月に成績を上げてきたのが中日のビシエドだ。7月の月間打率は、なんと. 368(38-14)、シーズン打率.301で打率ランキング10位に入った。本塁打も13本放ち、打点も11と好調を維持している。打率1位となっている平田良介の.333とは開きがあるが、この成績を維持していきたいところだ。

その平田は7月の打率が. 324(37-12)と3割台ではあるが、シーズン打率と比べると低い点が気がかりだ。今後の打率を維持し、かつ上げていくことが目標になりそうだ。

夏場と首位打者の関連

打率.328でシーズン打率3位となっている坂本勇人も、7月打率.325(43-14)と好調を維持していたが、16日の試合で左脇腹を痛めて登録を抹消されてしまった。早期復帰、さらに復帰後も成績を維持することが望まれる。

さらに、7月成績が圧倒的な選手が山田哲人。なんと打率.416(36-15)と、5割近い月間打率を残している。シーズン打率も.298と3割台に乗せた。山田は2014年に8月の月間MVP、2015年に7月と8月の月間MVPを獲得している。夏場に強い選手と言えるかもしれない。

首位打者争いを繰り広げる選手たち。疲労が溜まる夏場に成績を上げられれば、首位打者のタイトルも手繰り寄せられるに違いない。思い返すと、あのイチローも夏場に強い選手だった。初の規定打席に到達した1994年から渡米する2000年まで、7、8月に5回も月間MVPを獲得していた。

果たして今後、7月、8月と夏場をどのような成績で終えるか。注目したいところだ。