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その人気に迫る!ロッテのスーパーレディースデーに男ひとりで行ってきた!【前編】

2018 7/7 13:00勝田聡
ロッテ,スーパーレディースデー,Ⓒ勝田聡
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Ⓒ勝田聡

駅のホームから多くの女性ファンで賑わうイベント

千葉ロッテマリーンズが誇る人気イベントのひとつ「スーパーレディースデー」。今年は6月23日に開催され、あいにくの雨ながら多くのファンで盛り上がった。その人気の秘密を、マリーンズ広報室への取材を交えて前後編でお届けしたい。

海浜幕張駅のホームで流れる『We Love Marines』を聞くと「もう少しだな」という気持ちにさせてくれる。千葉ロッテマリーンズの本拠地であるZOZOマリンスタジアムまであと少しだ。

開始2時間半前のホームに降り立った人たちを見渡すと、普段以上に女性が多い気がする。それもそのはず、この日(6月23日)は年に1度の「スーパーレディースデー」なのだ。雨の予報があるにも関わらず、多くの女性ファンはバスや徒歩でスタジアムへ足を運ぶ。

15分ほど歩き到着したZOZOマリンスタジアムでは、すでに女性限定のユニフォームを着用しているファンが大勢いた。出店でおなかを満たす人、友人たちと談笑する人、和気あいあいとしたファミリー。筆者は男性ひとりということで、残念ながらユニフォームはもらえずにさみしく入場ゲートをくぐることになる。


【球場外では背番号圧着サービスも】

特典ユニフォームにはこんな気配りが!

さて、5年目となったマリーンズのレディースデー。今シーズンから特典が少し変わっている。昨シーズンまではTシャツをプレゼントしていたが、ユニフォームへと変更されたのだ。これには理由があるのだろうか。千葉ロッテマリーンズの広報室に取材してみた。

──今シーズン、女性への特典がTシャツからユニフォームへと変更されましたね。
広報室:過去Tシャツをプレゼントしていた理由は「日常にマリーンズを感じてほしい」という気持ちからでした。そのために普段使いもできるような「さりげなくマリーンズ」なデザインのTシャツを配布していたのです。イベント後に街で着用している方を見かけるなど、少しずつではありますけどTシャツも根付いて来た実感はありましたね。

──好評だったにもかかわらず、変更されたのは勇気がいりそうですね。
広報室:実は、ファンからのアンケートや、他イベントの施策などから「ユニフォーム」への支持に根強いものがあったのです。それらを総合的に考えた結果、Tシャツからユニフォーム(アパレルブランドnano・universeデザイン)へと変更するというチャレンジをおこなったのです。ちなみにピンク色にしたのは試合観戦を「非日常的」なモノにして欲しい、という願いを込めています。

──よく見るとデザインも少し違いますよね。
広報室:プロジェクト内でデザインやシルエットは熟考を重ねました。ピンクはかわいらしい色なのですが、「恥ずかしい」と思われる方もいらっしゃいます。それを踏まえ、また年齢問わず着こなすことができるように淡いピンク色を採用しました。デザインは極めてシンプルにしています。またシルエットの着丈は短く、女性らしさを出しながら身幅はゆとりをもたせる安心の仕上がりとなりました。

特典ユニフォームひとつにしてもこのような細かい気配りがなされているのである。


【かわいいピンクの特典ユニフォーム】

投票型で一体感を演出!

試合開始20分前くらいからだろうか。いまや人気イベントとなった「イケメン5」の投票結果が発表され、ビジョンにも映し出された。男女別で人気選手が異なっているのもおもしろい。

スーパーレディースデー

マリーンズは「イケメン5」やバレンタイン時に行われた「あなたがチョコを渡したい選手」など投票型のイベントを多くおこなっている。これにも理由があるのだろうか。

──マリーンズでは投票型のイベントを多くおこなっていますね。
広報室:ファンの皆さんと一緒に盛り上がっていきたい!という気持ちから投票型を採用してます。おかげさまで「イケメン5」という言葉や、投票はすっかり定着しました。

──イベント名がファンに定着するというのはうれしいことですね。
広報室:そうですね。自分の応援している選手をランクインさせようと熱心に投票してくださるファンもいらっしゃいますし、一体感が生まれてきます。投票があることで興味を持ってくださり、事前の盛り上げにも一役買っていると思います。

──投票方法を少し変更されたとか?
広報室:そうなんです。昨年まで記述式のみの投票を行っていましたが、今年は球場で選手の顔写真を張り出し、シールを張る形式を採用してみました。その結果、過去最高の26,435票(女性票19,114票、男性票7,321)の投票をいただきました。


【マリーンズおもてなし担当の投票はこちら】

ファンにも定着しつつあるマリーンズの「イケメン5」。多くのファンにマリーズンを見てもらうきっかけとして機能しているのだろう。また、投票方法に変更を加えるなど、さらなる進歩を目指しているところにもその情熱が伝わってくる。

後編では試合中の様子、またその他の企画についてもレポートする。

その人気に迫る!ロッテのスーパーレディースデーに男ひとりで行ってきた!【後編】>>