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清宮の陰から日ハム一軍を虎視眈々 堀、淺間らが奮闘中

2018 6/16 07:00勝田聡
野球場,ⒸShutterstock
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堀瑞輝がファーム月間MVPを受賞

このところ日本ハム二軍の話題が豊富だ。大物ルーキーである清宮幸太郎が5月28日に登録抹消されてから、毎試合のように本塁打を放っているからそれも当然である。二軍に合流した29日から11戦で9本塁打を放ち、通算13本塁打はイースタン・リーグ単独トップ。交流戦期間中の一軍復帰とはならなかったが、オールスター前までに昇格も見えてきた。

そんな日本ハム二軍だが、清宮以外も結果を残している。まずは2016年ドラフト1位の堀瑞輝だ。ルーキーイヤーとなった昨シーズンは一軍で4試合に登板し0勝1敗、防御率3.38、二軍では11試合で3勝1敗、防御率1.98とまずまずの成績。その活躍が稲葉篤紀日本代表監督の目にとまり、11月に行われたアジアプロ野球チャンピオンシップの日本代表にも選ばれている。

飛躍を期待された今シーズンは開幕一軍を逃し二軍スタートとなったものの、5月上旬までの防御率は10.00と奮わなかったが、そこから調子を挙げ5月は3勝1敗、防御率2.28、23.2回を投げ27三振を奪う活躍でファーム月間MVPにも輝いている。登板こそなかったが一軍昇格も果たすなど、栗山英樹監督の目にとまっていることは間違いない。

6月13日には堀と同じく2016年のドラフト1位で西武に入団した今井達也が、プロ初登板初勝利をマークした。堀と切磋琢磨し、一軍でのマウンドさばきに期待したい。

4年目の淺間は3割をキープ!

日ハムには他にも期待の星がいる。4年目のシーズンを迎えてた淺間大基だ。2014年ドラフト3位で横浜高から日本ハムへと入団した淺間は、ルーキーイヤーに当時の高卒記録となるデビューから4試合連続安打を放ち注目を集めた。1年目から46試合に出場し打率.285とまずますだったが、その後は伸び悩んだ。昨シーズンは一軍で19試合に出場したが、打率.167と奮わず悔しいシーズンとなった。

今シーズンもここまで一軍での出場はないものの、二軍では29試合に出場し打率.300と好調をキープ。外野手争いは熾烈だが、アピールをし続け一軍昇格を目指す。

投手では新人の宮台康平、北浦竜次に注目したい。東大卒のプロ選手という注目を集めていた宮台は5試合に登板し防御率1.93とまずまずの成績。9回1/3/、7奪三振、与四球はわずかに「1」。制球力は十分一軍に通用する。

清宮と同じく高卒でプロ入りをはたした北浦も11回を投げ防御率3.27とまずまず。奪った三振は投球回数(11回)を上回る13個となっており、奪三振率は10.64と、ダルビッシュ、大谷に次ぐ大投手への成長を期待させる。

日ハムには清宮以外にも注目したい若手が多くいる。一軍は西武に次いでパ・リーグ2位をキープしており、なかなかお試しで若手を使う余裕はない。しかし疲れが出る夏場以降にはチャンスも出てくるだろう。しっかりと二軍でアピールをし「実力」で一軍をつかむしかない。

※成績は2018年6月14日終了時点