5年目右腕に開花の兆し
6月2週目は、フレッシュな先発投手2人が勝ち星を挙げた。1人目は楽天の古川侑利。古川は、6月5日の巨人戦で、5回1失点の投球を見せて、嬉しいプロ初勝利を挙げた。2013年のドラフトで4位指名を受けた右腕は、ヒーローインタビューで、「やっとプロ野球選手になれたという気持ちです」と、喜びの声を挙げた。
実は古川は、プロ初勝利の前にプロ初完投を記録している。昨季10月5日のロッテ戦で、無四球完投を達成していたのだ。しかし、この時は惜しくも敗戦投手となってしまった。好投を見せたにも関わらず、初勝利はおあずけとなってしまっていただけに喜びもひとしおだ。
今季の古川は、2試合に先発登板して、防御率3.60。そして注目したいのは、奪三振の多さだ。10回を投げて奪三振10。1イニングに1個の割合で三振を奪っている。元々ストレートが売りと言われていたとおり力強い投球を見せている。
現在の楽天の防御率はリーグ5位の4.11と低迷しているだけに、今後チームを支える存在として期待がかかる。