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松田、デスパイネの目覚めはいつ?復調が待たれる選手たち

2018 5/18 11:00勝田聡
松田宣浩ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

開幕から1カ月半

開幕からおよそ1カ月半が経過し、セ・リーグは広島、パ・リーグは西武が一歩抜け出しつつある。野手の個人成績を見ると柳田悠岐(ソフトバンク)、秋山翔吾(西武)、坂本勇人(巨人)といった、リーグを代表する打者が順当に結果を残している。一方で実績がありながら調子の上がらない選手も多い。

松田らソフトバンクの中軸がそろって不振

日本一を目指すソフトバンク。デニス・サファテ、岩嵜翔といったリリーフ陣が相次いで離脱するなど暗い話題も多かったが、貯金を作り上位争いを演じている。

その要因のひとつが、先発投手陣の頑張りだろう。5月13日の試合では武田翔太が完封勝利、5月15日には千賀滉大が7回1失点と先発投手陣が結果を残し、チームを勝利に導いた。先発投手陣が力投を重ねるなか、対照的に調子が上がらないのが野手陣だ。

そのひとりが2017年シーズンに本塁打・打点の二冠王に輝いたアルフレド・デスパイネ。本塁打こそ8本を放っているが、打率1割台。得点圏打率.179と結果を残せていない。5番に座るデスパイネが当たりを取り戻せば、さらなる白星を積み重ねることができそうだ。

チームのムードメーカー松田宣浩も、打率.227と調子が上がってこない。リーグ4位タイの9本塁打を放っているものの、得点圏打率.297と本来の実力を発揮できていないのは気がかりだ。

その他の選手を見ても今宮健太、内川聖一も打率2割前半。本塁打こそ12球団トップとなる48本塁打となっているが、本来の切れ目ない打線とは言いがたい。首位を走る西武についていくためにも主軸選手の復調に期待したい。

調子の上がらない助っ人選手も多数

2017年シーズンから残留し、2年目の爆発に期待されていたクリス・マレーロ、ステフェン・ロメロ(ともにオリックス)。しかし、現時点でマレーロは8本塁打を放っているものの打率は2割を下回り、5月14日に登録を抹消された。

また、ロメロも7本塁打をマークしているが、打率は2割前半。出塁率も3割を切り、期待を裏切ってしまっている。チームの浮上には両外国人選手の活躍は欠かせない。吉田正尚、T-岡田といった日本人大砲との強力打線が、再び組まれることに期待したい。

阪神の主砲候補としてやってきたウィリン・ロサリオ。5月8日の巨人戦では看板直撃の大アーチを放ったものの、それ以外では目立った活躍もなく低迷している。本拠地・甲子園球場での一発もなく、まずは地元ファンの前で豪快な一発を見せたいところだ。

2017年ブレイク選手も不振が続く

昨シーズン、10年目にして初の打率3割を記録した安部友裕(広島)。今シーズンは三塁のレギュラーとして期待されたが、キャンプで腰痛を発症し途中離脱となってしまう。オープン戦期間中に復帰して開幕スタメンに名を連ねたが、その打棒は影を潜めている。

昨シーズン、セ・リーグ新人王に輝いた京田陽太(中日)も不振が続く。打率. 222はリーグワースト3位。上位打線を任されているにも関わらず、出塁率.263と役割を果たせていない。盗塁こそリーグ3位タイの10盗塁と奮闘しているものの、新人王を受賞した昨シーズンからすると物足りない。出塁率を向上させ、チームの得点力アップに貢献し たいところ。

このように現時点で調子の上がらない選手は多くいるが、シーズンは始まったばかり。ここからの成績向上に期待したい。

※数字は2018年5月17日終了時点