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鈴木誠也 天国の鉄人へ捧げるフルスイング

2018 4/29 09:42SPAIA編集部
プロ野球,広島カープ,マツダスタジアム,衣笠
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今日は衣笠さんの大事な試合だった

31,000人以上の観客が来場した晴天のマツダスタジアム。2018年4月28日は23日に死去したOBの衣笠祥雄氏を本拠地で追悼するはじめての試合となった。球場には半旗が掲げられ、来場者も含めて黙とうを捧げた。

試合は阪神が2点を先制し、迎えた3回に先発の小野がフォアボールを連発、一死満塁で鈴木誠也に打席が回る。この試合で鈴木は、衣笠氏の代名詞だった”フルスイング”をすることを心に決めていたという。そんな思いを込めて、振り抜いた打球はレフトスタンドへ。特別な意味を持つ試合での248日ぶりの一発は、今シーズン第1号の満塁ホームランとなった。

その後も同点で迎えた6回二死二塁で放ったゴロがベースに直撃し、タイムリーツーベースとなるなど、この日5打点の大活躍を見せた。最後はクローザーの中崎が締め、7-5で勝利となった。

宣言通りのフルスイングで天国の衣笠氏にホームランを捧げた鈴木はヒーローインタビューで、満面の笑みで「最高で〜す」の決め台詞のあと、「衣笠さんへの大事な試合だったので勝ちたかった。思いきってフルスイングしました」と衣笠氏への想いを語った。

昨年8月に右足首を骨折した鈴木。開幕戦で復帰したものの、下半身の張りで一時離脱し、18日に復帰したばかり。このホームランをきっかけに今季の活躍を期待したい。