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DeNAドラ1ルーキー東克樹がプロ初勝利

2018 4/19 12:00栗栖章
野球,スタジアム
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ルーキー左腕がプロ初勝利

 12日の巨人対DeNA3戦目では、DeNAが初回に5点を奪い先制するも、その裏に先発のルーキー左腕・東克樹が3点を奪われて2点差まで追い詰められる展開に。しかし、その後は5回1/3まで無失点に抑えて、見事プロ初勝利を飾った。

 東は初回、先頭打者の坂本勇人に四球を与えると、続く吉川尚輝にも四球を与えてピンチを招く。さらに、4番・マギーに本塁打を打たれたあとも、5番・岡本和真に四球を与えており、1回で与四球3と制球が乱れていた。

 しかし、2回に再び坂本に四球を与えたあとは、降板するまで一度もスリーボールになることが無かったように、制球が安定していた。4月5日の阪神戦では、打者27人を相手にわずか1つしか四球を与えず、7回1失点と好投を見せている。東の活躍の鍵はコントロールにありそうだ。

 ちなみに、昨季ルーキーとして10勝6敗を挙げて新人特別賞を受賞した濱口遥大がプロ初勝利を飾ったのは、4月9日。東とほぼ同時期の事であり、東も濱口のような活躍が出来るのではないかと、希望を持たせたと言える。

若い2人による投手戦

投手戦という意味で盛り上がったゲームは、4月10日に行われた中日対ヤクルト戦だろう。この日は中日先発が23歳の柳裕也、ヤクルト先発が24歳の原樹理と、若い投手の投げ合いとなったが、2人揃って好投を見せた。

 原は3回に大島洋平とアルモンテに適時打を打たれて3点を喫するものの、その後は最後まで無失点に抑えて8回被安打3、3失点の投球。一方の柳裕也も9回を投げて被安打2、無失点の投球を見せて、自身初となるプロ初完封を達成した。

 打線では、3回に技ありの適時打を放った、新外国人のアルモンテの活躍が注目された。走者二、三塁、3ボール2ストライクから、ワンバウンドしそうな低めの球を巧みに右翼へと運んでいった。昨季35本塁打を記録したゲレーロ(現・巨人)の穴を埋める活躍が期待されるアルモンテだが、16日まで、打率.407、4本塁打、15打点の活躍を見せている。打線を引っ張る役割が期待できそうだ。