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頼れる兄貴分「選手兼任コーチ」 今季は松井稼・岩瀬ら5名が就任

2018 3/12 18:40青木スラッガー
松井稼頭央
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西武復帰の松井稼は「テクニカルコーチ」ロッテ一筋の福浦は「打撃コーチ」兼任

パ・リーグでは3球団で3人の選手兼任コーチが誕生する。まず、15年ぶりに古巣西武へ復帰する25年目の松井稼頭央(42)。「テクニカルコーチ」という、あまり聞きなれない役職名のコーチを兼任することとなった。「打撃」「守備走塁」といった担当範囲を限定せず、豊富な経験と技術をできるだけ多くの若手野手に伝えてほしいという球団の意図だろう。

かつて西武の不動の遊撃手だった松井は、大リーグでは主に二塁手として出場。楽天移籍後は三塁手も守り、30代後半を迎えてから外野手に転向した。打っては両打席に立つスイッチヒッター。さすがに近年は衰えてしまったものの、西武時代に3年連続で盗塁王を獲得した走塁のスペシャリストでもある。外野手登録ながらキャンプでは再び三塁手に挑戦するなど、選手としてはユーティリティーな働きが期待されるが、コーチ業でも走攻守すべての分野でチームへ貢献できるだろう。

一方、日米5球団で様々なポジションを守った松井とは対照的に、24年間のキャリアのほとんどを一塁手としてロッテ一筋で過ごしてきた福浦和也(42)は今季から「打撃コーチ」を兼任する。昨季パ・リーグ最下位のロッテはチーム打率(.233)が12球団最下位。特に序盤戦は5月末までチーム打率1割台が続くなど、極度の貧打に苦しんだシーズンであった。2001年には打率.346で首位打者を獲得した「幕張の安打製造機」の打撃指導で「マリンガン打線」復活となるだろうか。

福浦はプレーヤーとしては、昨季は30安打を放って通算1962安打とし、2000本安打まで残り38本に迫った。今季中の金字塔到達が期待される。

“ポスト中嶋聡”となれるか?巨人戦力外の實松は日本ハムで捕手兼「二軍育成コーチ」に

5人の中で最後に兼任コーチ就任が決まったのは、昨季終了で巨人を戦力外となった20年目の實松一成(37)。捕手兼「二軍育成コーチ」として古巣日本ハムへ12年ぶりに復帰する。

日本ハムは、昨季まで正捕手を務めた大野奨太(31)が中日へFA移籍し、今季は圧倒的な捕手がいない。實松はコーチとしての担当はファームではあるが、チーム状況次第で一軍での出場チャンスも十分にあるだろう。

「捕手兼コーチ」といえば、日本ハムにはこのポジションを最近まで9年間も務めた選手がいた。現日本ハム一軍バッテリー兼作戦コーチの中嶋聡氏(48)だ。中嶋コーチは38歳の2007年に捕手兼一軍バッテリーコーチに就任。2009年からは数試合しか出場しないシーズンが続いたが、緊急事態(故障などで捕手が足りなくなる)のための控え捕手として、46歳の2015年まで現役を続けた。

日本ハムは實松にも、選手兼任時代の中嶋コーチのような役割を期待しているのだろうか。今季から兼任コーチに就任する5選手の中で、ただ一人レギュラーとしての活躍やタイトル争いには無縁だった實松だが、もしかしたら、彼がこれから一番長く現役生活を続けることになるかもしれない。

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