「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【オリックス】超強力打線は健在!1996年以来の優勝を!

2018 1/29 16:31mono
野球ボール,グローブ
このエントリーをはてなブックマークに追加

増井が平野の穴を埋める!

2017年シーズン4位に終わったオリックス。このオフには守護神を任されていた平野佳寿が海外FA権を行使しパダイヤモンドバックスへ移籍した。
守護神不在は来るべきシーズンに向けて大きな不安要素となるが、日本ハムから増井浩俊を獲得。大きな戦力ダウンとはならなかった。

その他の戦力としては新外国人としてアンドリュー・アルバースを獲得した。アルバースはメジャー通算7勝(6敗)をマークしており、2017年シーズンはマリナーズで5勝(1敗)。
シーズン開幕前にはカナダ代表として第4回ワールド・ベースボール・クラシックに出場している。同大会では2試合で防御率9.82と結果を残すことはできなかった。
しかし、ドミニカ戦ではネルソン・クルーズ(マリナーズ)、ホセ・レイエス(メッツ)といったメジャーリーガーから三振を奪っている。オリックスでも先発としてローテーション入りが期待されており、注目となるだろう。

平野を除き大きな戦力流出がなかったこともあり、増井・アルバース以外はドラフトでの補強となった。そのドラフトでは、1位で即戦力左腕の田嶋大樹(JR東日本)を獲得。
2016年ドラフト1位の山岡泰輔に続き2年連続で社会人から即戦力投手を補強した。

また、2位でも同じく社会人投手の鈴木康平(日立製作所)を獲得。すでに、登録名をKー鈴木とすることを発表。チームの先輩でもある『Tー岡田』方式の登録名で活躍したいところだ。
3位・福田周平(NTT東日本)、5位・西村凌(SUBARU)、8位・山足達也(ホンダ鈴鹿)と社会人出身の選手をそれぞれ獲得。即戦力候補として現レギュラー陣との争いが期待される。

今年もドラ1即戦力投手がローテーション入りを狙う!

投手陣は、金子千尋が2018年もエースとして君臨している。推定年俸5億円はチームトップ。
球界では柳田悠岐(ソフトバンク)の5億5000万円(推定)に次ぎ、サファテ(ソフトバンク)と同額で2位タイだ。4年契約最終年となるシーズンで2年連続の2桁勝利をめざす。

金子に続く次世代のエースとして期待されているのが、西勇輝だ。2017年シーズンは中盤に骨折し、5勝(6敗)と4年連続2桁勝利達成はならなかった。
しかし、すでにトレーニングは開始しており開幕には間に合う見込み。2年ぶりの2桁勝利をマークし、金子からエースを受け継ぎたいところだ。

来日6年目となるディクソンも健在。5年連続8勝以上をマークし通算43勝(47敗)の成績を残しているものの、2桁勝利には到達していない。
6年目の2018年には初めての2桁勝利を達成したいところだ。新人王の受賞とはならなかったが、1年目から8勝(11敗)をマークし、149.1回を投げ規定投球回(試合数×1)に到達した山岡泰輔もいる。

また、近年は中継ぎで起用されていた吉田一将も2018年は先発起用が濃厚。2017年シーズン終盤にも2試合で先発起用され、好投している。
左腕では松葉貴大、そしてドラフト1位の田嶋、新外国人のアルバースらがローテーションを狙う。若手にも山本由伸、吉田凌ら高卒からプロ入りした有望株が順調に成長。
チャンスを与えられる機会はありそうだ。2014年に2位になって以降、Bクラスが続いていたが強力なローテーションを武器に上位を狙いたい。

中継ぎ陣に目を移してみる。冒頭で触れたように平野がパダイヤモンドバックスへ移籍し、クローザーは空席となった。
しかし、日本ハムからFA宣言をした増井を獲得。穴は埋まったと言えるだろう。
セットアッパーは2年目となる黒木優太、近藤大亮らが務めることになりそうだ。44試合に登板したヘルメンが退団したが、大きな不安はないだろう。

ずらりと並ぶ長距離砲!

一方の打線はどうだろうか。マレーロ、ロメロと実績を残した外国人選手は揃って残留し、日本人選手もTー岡田、吉田正尚と大砲は健在だ。
2017年シーズン終盤には1番と打者としてTー岡田を起用するなど、『あっ』と驚く采配も行っている。長打力のある選手をどのように起用していくかは、福良淳一監督の手腕に注目だ。

小谷野栄一、中島宏之といったベテラン達も契約延長。とくに小谷野は2015年に加入して以降、初めて規定打席に到達し打率.277の成績を残している。
残り少なくなった松坂世代のひとりとしてレギュラーを渡すつもりはない。

気になるのは遊撃手だ。体調が万全なら安達了一がレギュラー最右翼だが、潰瘍性大腸炎を患っており2017年シーズン終盤も離脱している。
つねに離脱と隣り合わせということもあり、1年間計算できるとはいいがたい。新人の福田や期待の若手である宗佑磨、岡﨑大輔らと競争になりそうだ。
内野の要でもある遊撃手を固定できるかは、シーズンを戦い抜く上で大きな鍵となるだろう。

また、伊藤光、若月健矢の正捕手争いにも注目が集まる。ともに日本代表経験があるものの、決め手に欠けており、現時点で確固たる正捕手とは言えないだろう。
2017年シーズンに引き続き併用されながらのシーズンとなることが濃厚だ。

1996年にイチローを擁し、優勝してからすでに20年以上が経過。2017年シーズンは、12球団中もっともリーグ優勝から遠ざかっているオリックス。
チームメンバーを見ても決して戦力不足ではない今年、2014年以来となる優勝争いに加わり、久しぶりの優勝を味合わせて欲しいものだ。