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大谷選手に続いてメジャーリーグに羽ばたくのは?

2017 12/18 15:07mono
野球場
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大谷選手がエンゼルスへ移籍決定

このオフ最大の関心事であったと言っても過言ではない、大谷翔平選手(日本ハム)のメジャーリーグ移籍。その所属先がロサンゼルス・エンゼルスに決まった。
大谷選手に続き、牧田和久選手(西武)がポスティング申請を発表した。涌井秀章選手(ロッテ)、平野佳寿選手(オリックス)ら海外FA宣言選手らにも動きは出てくるだろう。

全員が移籍を果たしメジャー契約を勝ち取ることができれば、2018年シーズンには4人の新たなメジャーリーガーが誕生することになる。そして、今後、彼らに誰が続くのかが注目となる。
様々な事情があり、メジャー挑戦を公言している選手、していない選手がいる中で誰が海を渡っていくのだろうか。

高校時代からメジャー指向の菊池雄星選手

大谷選手の先輩(花巻東高校)でもある菊池雄星選手(西武)。2009年のドラフトで6球団競合の末に西武へと入団するが、ドラフト前には紆余曲折があった。
菊池選手はメジャー指向もあり、ドラフト前にメジャーの球団とも面談を行ったのだ。結果として日本でプロ入りする前にメジャーリーグ挑戦をすることはなかったが、その思いが消えることはなかった。

西武に入団後の菊池選手は故障があり1年目から活躍とはいかなかったものの、徐々に成績を上げ、2016年には初の2桁勝利規定投球回を達成。2017年には16勝6敗、防御率1.97と好成績を残し、菅野智之選手(巨人)と沢村賞争いを演じるまでに成長した。
この活躍で球界ナンバーワン左腕に上り詰めたと言ってもいいだろう。ストレート、スライダーのコンビネーションで三振を奪う姿は圧巻だった。

海外FA権の取得は順調にいけば2020年となる。その前にポスティング申請を利用したメジャーリーグ移籍を目指すが、その時期はわからない。
本人の希望はもちろんだが、ポスティングは球団の権利だ。球団が『出せない』と判断したら申請は行われないだろう。まずは2018年に結果を残し、3年連続で戦力となることが第一条件だ。
今季は2位でクライマックスシリーズに出場を果たしたが、日本シリーズ出場はならなかった。来季、日本一を置き土産とし堂々とポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍を目指して欲しい。

メジャーリーグ志望を公言した菅野智之選手

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本のエースを任された菅野智之選手。2017年シーズンは所属する巨人でもエースとして君臨。
これぞ日本のエースといった投球を見せてくれた。シーズンでは自己最多となる17勝(5敗)、防御率1.59の成績を残し文句なしの沢村賞を受賞している。チームを優勝に導くことはできなかったものの、成績に関して文句のつけようはない。

その菅野選手がオフシーズンに行われたイベントでメジャーリーグ志望を公言した。最短でも海外FA権取得は2021年シーズン中となり、少し先の話ではある。
もちろん、ポスティング制度を利用した移籍の可能性を残しているが、現時点で巨人は同制度を利用したことがない。松井秀喜選手、上原浩治選手ら結果を残した主力選手でさえも海外FA権でのメジャーリーグ移籍となっている。菅野選手も同様だろう。
日本で結果を残し、『日本のエース』から『世界のエース』を目指す活躍を期待したい。

野手陣では筒香嘉智選手、山田哲人選手に期待

メジャーリーグで活躍する日本人選手を見ると、野手よりも投手の方が目につく。近年では野茂英雄選手に始まり、上原浩治選手、ダルビッシュ有選手、田中将大選手、前田健太選手らが実績を残してきた。
一方で野手はイチロー選手、松井秀喜選手が活躍を果たしたものの、その他の選手は日本時代の実績からすると物足りなさを感じてしまう。

苦戦している野手陣で結果を残すことに期待したいのが筒香嘉智選手(DeNA)、山田哲人選手(ヤクルト)のふたりだ。第4回WBCで日本の4番として君臨した筒香選手は、それ以前からMLB公式サイトが特集を組むほど注目を浴びていた。
現時点でメジャーリーグ志望を打ち出すことはしていないが、ダルビッシュ選手も同様だった。突然のメジャーリーグ挑戦を表明してもおかしくはない。
仮に、メジャーリーグ挑戦となれば、松井選手以来の本塁打王経験者となる。筒香選手の動向に注目したい。

また、2017年シーズンこそ不調もあり、低迷してしまった山田選手もメジャーリーグ指向をテレビ番組で語った。内野手としてメジャーリーグで通用したと言えるのは、井口資仁選手(現ロッテ監督)くらいだが、パワー・スピードを武器にメジャーリーグに挑戦してほしい。
ミスタースワローズの背番号『1』を背負った岩村明憲選手(現・BCリーグ・福島ホープス監督)、青木宣親選手と先人たちは海を渡った。山田選手がいつ海を渡ってもおかしくはない。

このように、菊池選手、菅野選手、筒香選手、山田選手と期待したくなる選手は多い。誰がみても文句ない成績を残し、移籍を果たして欲しいものである。