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【2017年プロ野球】捕手の打撃成績はどう変わったのか?

2017 12/11 11:51勝田聡
捕手の打撃成績はどう変わったのか?
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併用ながら打撃で結果を残した2008年のロッテ

球団ごとにみると、巨人・ロッテ・オリックスの3球団が全項目において数値が下がっている。巨人は阿部選手から小林選手に正捕手が移行しており、その影響が数値に表れているといえるだろう。
また、ロッテは2008年も里崎智也選手(66試合)、橋本将選手(65試合)をメインとしながら併用制を敷いていた。そのなかで両選手ともに打撃で結果を残していた希有な例でもある。

多くの球団が数値を悪化させている中で、打率・本塁打・打点・出塁率・長打率・OPSその全てを上昇させたのがソフトバンクだ。2008年は高谷選手(57試合)、山崎勝己選手(39試合)、的山哲也選手(30試合)、田上秀則選手(18試合)がスタメンマスクをかぶったものの、先発捕手時の打率は12球団で唯一、2割に届かなかった。

しかし、2017年には甲斐選手、高谷選手らでわずかではあるが、12球団先発捕手の打率.217を越える打率.222を記録した。ソフトバンク内において、その他の打者に比べると捕手の打撃は物足りないかもしれないが、他球団の捕手と比べると平均以上の成績を残している。
これが、日本一になったひとつの要因と言えるかもしれない。
このように球団ごとの数値を見ると、成績が向上している部分もあるが、概ね成績は下降しているとみていいだろう。

球団ごとの棒グラフ

近い将来には『打てる捕手』が誕生する可能性も

前章までのとおり、各球団先発捕手の成績を見ると、2009年から2017年の間に大きく下降していることがわかった。しかし、暗い話題ばかりではない。
2017年シーズンに二軍ではあるが、ルーキー捕手の坂倉将吾選手(広島)がウエスタンリーグの優秀賞、新人賞、期待賞、ビッグホープ賞と4冠を達成。ファーム日本選手権では勝負を決める逆転スリーラン本塁打を放つなど、インパクトも残した。数年後には一軍での活躍が見込まれている。

また、2017年のドラフトでは中村奨成選手(広陵高→広島)、村上宗隆選手(九州学院高→ヤクルト)と2名の捕手がドラフト1位で指名された。どちらも打撃型の捕手として期待されており、今後が楽しみな存在でもある。
もちろん、チーム事情によりコンバートの可能性もあるが、『打てる捕手』として一軍で活躍する姿をみせてもらいたい。

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