「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【セ・リーグ】2017年シーズン各チームの新人たちはどうだった?

2017 11/10 12:24cut
baseball player
このエントリーをはてなブックマークに追加

広島東洋カープの新人選手たち

2年連続となるセ・リーグ優勝を果たした広島東洋カープ。高校生が4人いたこともあり、そのほとんどが二軍暮らしとなった。

そのなかでドラフト1位の加藤拓也選手は、4月7日に先発デビューを果たした。あわやノーヒットノーランの快投を演じ、初先発初勝利をマーク。1年目からローテーションの一員になることを予感させる投球を見せてくれた。しかし、その後はプロの壁にぶつかり、3連敗を喫し1年目はこの1勝に終わっている。

また、ドラフト3位の床田寛樹選手は1勝をマークしたものの、4月に左ヒジを故障し離脱してしまう。わずか3試合の登板に終わってしまった。

高卒組で唯一となる一軍デビューを果たしたのが坂倉将吾選手だ。シーズン終盤に一軍昇格すると初安打、初打点をマーク。その後のファーム日本選手権でも本塁打を放つなど来シーズン以降の活躍に期待がかかる。

1位:加藤拓也選手(慶大、投手)
7試合/1勝3敗/防御率4.30

2位:高橋昂也選手(花咲徳栄、投手)
※一軍出場なし

3位:床田寛樹選手(中部学院大、投手)
3試合/1勝1敗/防御率5.19

4位:坂倉将吾選手(日大三、捕手)
3試合/打率.250/0本/2打点

5位:アドゥワ誠選手(松山聖陵、投手)
※一軍出場なし

6位:長井良太選手(つくば秀英、投手)
※一軍出場なし

阪神タイガースの新人選手たち

2016年ドラフトで唯一、ハズレではなく純粋な1位指名として野手に入札した阪神タイガース。
その1位入団を果たした大山悠輔選手は、開幕から二軍で体力作りを敢行。6月中旬に一軍昇格を果たすと、4番を任される試合もあるほど信頼を得る活躍を見せた。虎のミスターになってほしい、との期待から背負っている背番号「3」に恥じない成績を残したと言えるだろう。

ドラフト2位の小野泰己選手は7連敗を喫するなど勝ち星に恵まれなかったが、終盤戦で勝ち星を挙げると連勝した。来シーズンは貯金を作りたいところだ。

5位指名の糸原健斗選手はユーティリティープレーヤーとして活躍した。残念ながら故障離脱となったが、その器用さはチームの大きな武器となりそうだ。

1位:大山悠輔選手(白鴎大、内野手)
75試合/打率.237/7本/38打点

2位:小野泰己選手(富士大、投手)
15試合/2勝7敗/防御率4.35

3位:才木浩人選手(須磨翔風、投手)
2試合/0勝0敗1H/防御率0.00

4位:浜地真澄選手(福岡大大濠、投手)
※一軍出場なし

5位:糸原健選手斗(JX-ENEOS、内野手)
66試合/打率.259/1本/24打点

6位:福永春吾選手(四国IL・徳島、投手)
1試合/0勝0敗/防御率11.25

7位:長坂拳弥選手(東北福祉大、捕手)
1試合/打率.000/0本/0点

8位:藤谷洸介選手(パナソニック、投手)
※一軍出場なし

横浜DeNAベイスターズの新人選手たち

2年連続でクライマックスシリーズ進出を決めた横浜DeNAベイスターズ。そのひとつの要因となったのが、ドラフト1位ルーキーである濵口遙大選手の躍進だ。
球団史上59年ぶりとなる新人左腕による2桁勝利(10勝)を達成。故障離脱があり、規定投球回には届かなかったものの十二分に役割を果たしたと言えるだろう。

また、順位確定後に衝撃的なデビューを飾ったのが、5位の細川成也選手だ。
デビュー戦の初打席で横浜スタジアムのバックスクリーン直撃となる特大本塁打を放つと、2戦目にも2試合連続弾を放ちその存在感を見せてくれた。筒香嘉智選手を日本の4番に育てた球団は、どのような育成を果たすのかに期待がかかる。

1位:濵口遙大選手(神奈川大、投手)
22試合/10勝6敗/防御率3.57

2位:水野滉也選手(東海大北海道、投手)
1試合/0勝1敗/防御率5.79

3位:松尾大河選手(秀岳館、内野手)
※一軍出場なし

4位:京山将弥選手(近江、投手)
※一軍出場なし

5位:細川成也選手(明秀日立、外野手)
2試合/打率.400/2本/4打点

6位:尾仲祐哉選手(広島経大、投手)
11試合/1勝1敗/防御率6.52

7位:狩野行寿選手(平成国際大、内野手)
※一軍出場なし

8位:進藤拓也選手(JR東日本、投手)
12試合/0勝0敗/防御率4.20

9位:佐野恵太選手(明大、内野手)
18試合/打率.095/0本/1打点

読売ジャイアンツの新人選手たち

球団史上初めてクライマックスシリーズ出場を逃した読売ジャイアンツ。FAで補強した陽岱鋼選手、山口俊選手、森福允彦選手が低調な成績に終わり暗い話題が多かった。そのチーム状況の中で奮闘したルーキーがドラフト2位の畠世周選手だ。
デビューこそ遅れたものの、13試合に登板し6勝(4敗)をマーク。防御率2.99と終盤戦は菅野智之選手、マイコラス選手、田口麗斗選手の3本柱に次ぐ存在としてローテーションを支えていた。来シーズンは開幕ローテーションから2桁勝利を目指す。

ドラフト1位ルーキーの吉川尚輝選手はシーズン中に結果を残せなかったものの、最終戦で猛打賞を記録した。二塁手としての定位置取りを狙っていきたい。

昨年の社会人野球・日本選手権MVPを受賞した池田駿選手は中継ぎとして活躍した。来シーズンも中継ぎとしての出番を確保したいところだ。

1位:吉川尚輝選手(中京学院大、内野手)
5試合/打率.273/0本/0打点

2位:畠世周選手(近大、投手)
13試合/6勝4敗/防御率2.99

3位:谷岡竜平選手(東芝、投手)
5試合/0勝1敗/防御率12.00

4位:池田駿選手(ヤマハ、投手)
33試合/0勝2敗4H/防御率3.35

5位:高田萌生選手(創志学園、投手)
※一軍出場なし

6位:大江竜聖選手(二松学舍大付、投手)
※一軍出場なし

7位:リャオ・レンレイ選手(開南大=台湾、投手)
※一軍出場なし

中日ドラゴンズの新人選手たち

中日ドラゴンズはドラフト2位の京田陽太選手が大躍進した。開幕からスタメンを確保すると年間を通じてチームを引っ張りセ・リーグ新人安打記録に迫る149安打を記録。「10年間遊撃手は安泰」と思わせてくれるほどの活躍ぶりだった。

一方で即戦力投手の期待が掛かった柳裕也選手は、故障もあり11試合の登板でわずか1勝。7月22日以降一軍での登板はなく、来シーズンの巻き返しに期待がかかる。

シーズン終盤に結果を残したのがドラフト4位の笠原祥太郎選手だ。6月に一軍昇格後、中継ぎとして起用されていたが9月に入ると先発に転向する。先発として5試合に登板し、1勝2敗ながら最後3試合は7回以上を投げきるなど安定感を披露した。来シーズンは先発ローテーションを勝ち取りたい。

1位:柳裕也選手(明大、投手)
11試合/1勝4敗/防御率4.47

2位:京田陽太選手(日大、内野手)
141試合/打率.264/4本/36打点

3位:石垣雅海選手(酒田南、内野手)
1試合/打率.000/0本/0点

4位:笠原祥太郎選手(新潟医療福祉大、投手)
18試合/1勝3敗/防御率3.14

5位:藤嶋健人選手(東邦、投手)
※一軍出場なし

6位:丸山泰資選手(東海大、投手)
8試合/0勝0敗/防御率8.25

東京ヤクルトスワローズの新人選手たち

球団史上ワーストとなる96敗を記録した東京ヤクルトスワローズ。真中満監督、伊藤智仁投手コーチが退任となりチーム状態はよくなかった。
その中でシーズン終盤に寺島成輝選手、梅野雄吾選手といった高卒ルーキー達がそれぞれ先発登板を果たした。白星は手に入らなかったものの、来シーズンに向けて貴重な経験となったはずだ。

一軍の戦力として活躍したのは星知弥選手だ。シーズン開幕から中継ぎとして出番を重ね好投を続ける。すると、チーム事情もあり半ばからは先発に転向した。
シーズン終盤に疲労骨折が発覚し離脱したが、来シーズンの活躍に期待がかけられそうだ。小川淳司新監督が星選手を先発、中継ぎどちらで起用するか注目が集まる。

中尾輝選手、菊沢竜佑選手の両名は結果を残すことができなかった。二軍で力をつけ、再度、一軍での出番を勝ち取ることに期待したい。

1位:寺島成輝選手(履正社、投手)
1試合/0勝0敗/防御率15.00

2位:星知弥選手(明大、投手)
24試合/4勝7敗2H/防御率4.73

3位:梅野雄吾選手(九産大九産、投手)
2試合/0勝1敗/防御率6.75

4位:中尾輝選手(名古屋経大、投手)
2試合/0勝1敗/防御率11.25

5位:古賀優大選手(明徳義塾、捕手)
※一軍出場なし

6位:菊沢竜佑選手(相双リテック、投手)
2試合/0勝0敗/防御率6.00