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2018年高校野球界で注目したい野手たち

2017 10/13 10:05cut
高校野球
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清宮選手から受け継いだ早実の主将!野村大樹選手

氏名:野村大樹(のむら・だいじゅ)
所属:早稲田実業学校(東京都)
学年;2年
経歴:大阪福島シニア
投打:右投右打
ポジション:内野手

清宮幸太郎選手の話題で持ちきりだったここ3年間の早稲田実業学校。その清宮選手から主将を受け継いだのが、野村大樹選手だ。
1年時から清宮選手の後を打つ4番打者をまかせれ、秋季大会では打率.459(37打数17安打)、4本塁打、18打点を記録。日大三高との決勝戦ではドラフト候補の櫻井周斗選手から、サヨナラ本塁打を放ち存在感を発揮した。
このような勝負強さを兼ね備えた4番打者である野村選手がいたからこそ、清宮選手が勝負された側面もある。野村選手の存在が、より清宮選手を輝かせていたのだ。

今春のセンバツでは打率.556(9打数5安打)と全国の舞台で実力を発揮。次世代のスター候補として取り上げられている。172センチ・82キロと身体は大きくないが、すでに高校通算40本塁打を放つなどパワーはある。清宮選手と比較される立場ではあるが、そのプレッシャーに負けず飛躍を期待したい。

2年生ながら日本代表入り!藤原恭大選手

氏名:藤原恭大(ふじわら・きょうた)
所属:大阪桐蔭高校(大阪府)
学年;2年
経歴:枚方ボーイズ
投打:左投左打
ポジション:外野手

2年生ながら強豪・大阪桐蔭高校でレギュラーを務める藤原恭大選手。今春夏の甲子園に連続出場したが8試合で打率.189(37打数7安打)、2本塁打、2打点と絶不調だった。しかし、夏の大阪府予選では打率.455(33打数15安打)、3本塁打、11打点の実績を残しておりポテンシャルはある。

夏の大会後のU-18野球ワールドカップ日本代表にも2年生ながら選ばれた。木製バットで打率.333(36打数12安打)と結果を残している。181センチ・80キロとすらっとした体型の藤原選手。
50メートル走5秒台の俊足、そしてパワー、逆方向に打てる技術を兼ね備えておりプロからも注目されている。将来的にはパワーヒッターではなく、アベレージ型のリードオフマンとなりそうな存在だ。

俊足巧打の遊撃手!小園海斗選手

氏名:小園海斗(こぞの・かいと)
所属:報徳学園高校(兵庫県)
学年;2年
経歴:枚方ボーイズ
投打:右投左打
ポジション:内野手(遊撃手)

大阪府の名門ボーイズチームである枚方ボーイズ出身の小園海斗選手。U-15日本代表にも選ばれており、野村大樹選手らとともにプレーしていた。報徳学園高校に入学後は1年夏から遊撃手のレギュラーを獲得。夏の甲子園に出場はならなかったものの、秋季大会では打率.375(48打数18安打)をマークし、春のセンバツ出場を勝ち取った。

2年生となった今春のセンバツでは、打率.500(18打数9安打)、1本塁打、5打点の成績でリードオフマンとしてチームを牽引しベスト4の原動力となった。
夏の甲子園には出場できなかったものの、U-18野球ワールドカップ日本代表メンバーに選ばれ、遊撃手として5試合に出場すると、世界の舞台でも打率.500(20打数10安打)と実力を発揮した。

50メートル6秒を切る俊足が持ち味のアベレージヒッターであり、遊撃手としての守備も固く走攻守に優れている。早くからプロ注目と話題になっており、来年のドラフト候補の一人だ。ドラフトまでの1年間で更なる成長に期待が掛かる。

圧倒的な存在感!万波中世選手

氏名:万波中世(まんなみ・ちゅうせい)
所属:横浜高校(神奈川県)
学年;2年
経歴:東練馬シニア
投打:右投右打
ポジション:外野手

コンゴ人の父と日本人の母を持つ万波中世選手。190センチという身長もあり、入学時から注目を浴びていた逸材だ。昨夏の甲子園では神奈川県予選で横浜スタジアムのバックスクリーン直撃の本塁打を放ち、一躍全校区になった。
本大会でも1年生ながら背番号「13」をつけベンチ入りを果たした。出場機会は訪れなかったものの、貴重な財産となったはずだ。

2年生になると外野のレギュラーとして活躍する。また、投手としてマウンドに立つこともあり「二刀流」の存在となった。今夏の神奈川県予選では2試合に登板し3回を投げ防御率0.00。
しかし、打撃では打率.179(28打数5安打)、1本塁打、8打点と結果を残すことはできなかった。秀岳館高校と対戦した甲子園本戦では1安打を放ったものの、投手としては0.2回を投げ2失点。悔しい結果となった。

今後、どのように起用されるかは平田徹監督の方針によるものが大きいが、体格を生かしたパワーを見せて欲しいものだ。当てる打撃ではなくフルスイングが特徴的な万波選手に期待したい。

その他の注目選手はこちら

氏名:齊藤大輝(さいとう・だいき)
所属:横浜高校(神奈川県)
学年;2年
経歴:戸塚リトルシニア
投打:右投右打
ポジション:内野手(二塁手)

氏名:山田健太(やまだ・けんた)
所属:大阪桐蔭高校(大阪府)
学年;2年
経歴:東海ボーイズ
投打:右投右打
ポジション:内野手(三塁手)

氏名:野村佑希(のむら・ゆうき)
所属:花咲徳栄高校(埼玉県)
学年;2年
経歴:太田市シニア
投打:右投右打
ポジション:外野手

強豪・横浜高校で1年時からベンチ入りを果たした齊藤大輝選手。昨夏の甲子園では1年生ながら唯一、試合に出場を果たした期待のホープでもある。今夏は3番・二塁として甲子園に戻ってきたが、4打数ノーヒット(2三振)と本領を発揮できなかった。
178センチ・72キロと線は細いが、長打を放てるパワーはあり二塁手としての守備もうまい。パワーがつくと長打が増え、アベレージヒッターとしておもしろい存在となりそうだ。

大阪桐蔭高校の山田健太選手は今春のセンバツで打率.571(21打数12安打)、1本塁打、8打点の成績を残し、一躍全国区となった三塁手だ。
1年秋からレギュラーを獲得している身長183センチの大型三塁手の山田選手。長距離砲候補として育てられており、フルスイングで打球をはじき返す。右打ちの内野手で長距離砲候補はどの球団も欲しいだろう。プロ志望届を出せば、来年のドラフトで指名されることになりそうだ。

今夏の甲子園覇者である花咲徳栄高校。その4番に座ったのが2年生の野村佑希選手だ。ドラフト候補の3番・西川愛也選手の後ろを打ちチームトップの打率.520(25打数13安打)、2本塁打を記録した。身長185センチ・87キロと体格もありパワーが絶賛されている。新チームでは投手としてマウンドに上がり、また、外野も守るなど選手としての幅も広がりそうだ。