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WBCでの併殺斬りで一躍有名人へ!岡田俊哉選手

2017 8/25 10:07cut
野球ボール、グローブ
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先発としては結果を残せず中継ぎへ

2012年シーズンに二軍で好投を見せた岡田選手は2013年に開幕一軍を掴み、開幕2戦目でプロ入り初登板を果たす。2回無失点と結果を残すと左の中継ぎとして一軍に定着。オールスター明けにはプロ入り初先発も果たしている。6回2失点と結果を残したものの、敗戦投手となった。
再び中継ぎに回るがシーズン終盤に再び先発に回るなど起用法は一貫していなかった。しかし、66試合に登板し7勝5敗2セーブ、15ホールド、防御率2.79と結果を残し一軍デビュー1年目を終えている。

翌2014年は中継ぎで1試合起用された後にローテーション投手として起用される。しかし、7試合に登板し5連敗を含む1勝6敗と結果を残せず、中継ぎへと再転向。以降は2016年シーズン終了まで先発としての起用はなく、中継ぎとして固定された。

2015年シーズンはデビュー年以来、2年ぶりに50試合に登板し57.1回を投げ防御率1.57。2016年シーズンも2年連続50試合を超える登板を果たし、中日の中継ぎ陣を支えてきた。

WBCオーストラリア戦での併殺斬り

2013年の一軍デビューから中継ぎとして実績を残してきた岡田選手。2017年第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表にも選出される。宮西尚生選手(日本ハム)、松井裕樹選手(楽天)らとともに中継ぎ左腕としてワンポイント、セットアッパーでの起用が予想されていた。

開幕戦となったキューバ戦の7回2死一塁の場面で初登板を果たした岡田選手は、みごとに三振を奪い役割を果たす。ふだんと変わらぬ投球を見せ、ワンポイント起用での活躍に期待が掛けられた。

しかし、試練は早々に訪れた。翌日に行われたオーストラリア戦。先発の菅野智之選手の後を受け5回裏1死一、二塁の場面でマウンドに登る。2球目をワイルドピッチとし走者がそれぞれ進塁。岡田選手は動揺からかストライクが入らずストレートの四球を与え満塁のピンチを招く。

球場からは「おかだがんばれー」と子どもの声も響く。極度の緊張状態なのか、岡田選手は次打者にもストライクが入らず、カウントは2ボールノーストライクと6球連続ボール。捕手の小林誠司選手(巨人)が一呼吸置き、マウンドへ。
このとき小林選手は「お前は、なんの球種ならストライク取れる?」と声を掛けたという。岡田選手は「何もありません」と返答。小林選手は「じゃあど真ん中にストレートで」と言いポジションへ戻ったという。この一言に迷いが吹っ切れた岡田選手は、次の一球で併殺打に打ち取り無失点でピンチを切り抜けた。

大役を果たした岡田選手はホッとした表情でベンチに戻り、チームメートから労いの言葉を掛けられている。このときにベンチから真っ先に飛び出してきたのが、中日のキャプテンでもある平田良介選手だった。平田選手は満面の笑顔で岡田選手を迎え入れチームメートの絆を感じさせてくれている。

絶体絶命のピンチを凌いだ岡田選手ではあったが、極度の緊張感やマウンドさばきに不安が募り、これが今WBCにおいて最後の登板となってしまった。

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