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カープ助っ人史上最高の貢献度!ブラッド・エルドレッド

2017 8/25 10:07Mimu
野球ボール
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高く評価された野球に対する姿勢

エルドレッド選手は文句1つ言わない上、外野守備内野守備両方に一切手を抜かず、真面目に取り組んだ。この年のクライマックスシリーズでは、レフト後方への大飛球を必死に敗走しながら、最後はジャンピングキャッチという好プレーも見せている。トータルで見ると決して上手な方ではないが、彼の真面目さと必死さを野村監督は高く買っていたようだ。

また、2軍に落ちた際も腐らず熱心に練習し、若手選手たちに対して熱心に指導している姿も見受けられた。若手選手からは「センパイ」と呼ばれているようだ。本人にとってマイナスでもある2軍落ちだが、それを利用してチームに溶け込もうとするその姿は、いつの間にやらその存在がチーム全体に好影響を与えるまでになっていったのだ。

まじめに取り組んだ結果、バッティングの内容も改善

本職の打撃でも成長を見せていたことを見逃してはならない。確かに、トータルの成績を見れば、2012年と2013年の成績はさほど変わらないのだが、その内容に注目してみると、9月からは明らかにバッティングが変わっていた。7月に不振で2軍落ちしたものの8月31日に復帰すると、9月5日の中日戦で3安打1打点の活躍。さらに7日のDeNA戦では2ホーマーを含む3安打3打点の大活躍で、ここから一気に打棒が爆発していく。

特に9月10日~17日にかけてチームは7連勝を達成したのだが、この間のエルドレッド選手は打率.357(28-10) 3本塁打 7打点と大当たり。さらにCSマジックが1となって迎えた25日の中日戦では、浅尾拓也選手から決勝ツーランホームランを放ち、チーム初のCS進出を自らのバットで決めた。
それと同時に97年から続く16年連続Bクラスという不名誉な記録もストップし、長らく停滞していたチームの歴史が、ようやく動き始めた瞬間であった。

2007年オフに新井貴大選手が阪神タイガースへと移籍して以降、チームは長打の打てる内野手を探していた。栗原健太さん(現楽天2軍打撃コーチ)が4番に座っている間はまだ良かったが、その栗原さんも2011年を最後にケガで試合に出場することもままならず、外国人選手へかかる期待は大きかったのだ。
たとえ打率が低かろうと、ここぞの場面で試合を決める1発を放つことができる選手、この年のエルドレッド選手はまさにチームが求める選手像にピッタリと当てはまっていたのだ。

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