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【徹底解説】中学硬式野球日本一を決めるジャイアンツカップとは?

2017 8/3 12:53cut
中学,野球
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Photo by mTaira / Shutterstock.com

中学野球日本一を決める大会として定着しているジャイアンツカップ。毎年8月に行われており中学球児の目標でもある。今回はそんなジャイアンツカップについて紹介する。

ジャイアンツカップとは?

ジャイアンツカップは実質的に中学硬式野球の日本一を決める大会となっておりリトルシニア、ボーイズリーグ、ポニーリーグ、ヤングリーグ、フレッシュリーグと5つの団体が加盟している。これらのリーグは通常、各連盟内での全国大会を行っているが、その垣根を越えて争われる大会なのだ。
現在は全国を10の地域に分け地方予選を行い勝ち上がってきた32チームが本大会で顔を合わせることになる。また、準決勝、決勝は東京ドームで試合が行われるために中学生にとって1つのモチベーションとなっている大会なのだ。

ジャイアンツカップの歴史とは?

ジャイアンツカップは1994年に読売ジャイアンツが60周年記念として中学生のための大会として「全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ」として開催する。当初は読売ジャイアンツが創設60周年を記念した大会だったのだ。
当初は日本野球連盟公認の大会ではなかった。日本野球連盟の公認大会となったのは2007年からで、その2007年を第1回大会として現在は数えられている。そのために2016年のジャイアンツカップは第10回大会となっている。

近年の優勝チームは?

2016年は神奈川県の強豪である湘南ボーイズがジャイアンツカップを制した。2012年以来2度目の優勝だ。湘南ボーイズは年が明けて2017年3月に行われた、第5回横浜DeNAベイスターズカップでも優勝を果たした。2015年はダルビッシュ有選手(レンジャーズ)の出身ボーイズでもある羽曳野ボーイズが優勝している。
近年の優勝チームは下記の通りだ。
2016年(第10回):湘南ボーイズ
2015年(第9回):羽曳野ボーイズ
2014年(第8回):佐倉リトルシニア
2013年(第7回):オール枚方ボーイズ
2012年(第6回):湘南ボーイズ
2011年(第5回):飯塚ライジングスターボーイズ
2010年(第4回):オール枚方ボーイズ
2009年(第3回):世田谷西リトルシニア
2008年(第2回):オール枚方ボーイズ
2007年(第1回):ジュニアホークスボーイズ

ジャイアンツカップを4度制覇した枚方ボーイズ

過去のジャイアンツカップで最も多くの優勝を果たしているのが大阪府のオール枚方ボーイズだ。現在、熊本県の秀岳館高校を率いている鍛治舎巧監督が監督を務めていたチームでもある。
2002年、2008年、2010年、2013年と4回にわたりジャイアンツカップを制しており、2013年は中学硬式チームとして史上初の五冠を達成するなど最強チームだった。そのメンバーの多くは鍛治舎監督を慕い秀岳館高校へ進学。2016年の甲子園で初夏ベスト4という実績を残している。

多くのプロ入り選手が誕生

ジャイアンツカップに出場した選手からも多くのプロ入り選手が生まれている。2016年のドラフト会議でも、オール枚方ボーイズ出身で2013年のジャイアンツカップを制した松尾大河選手が横浜DeNAベイスターズ、九鬼隆平選手が福岡ソフトバンクホークスから、それぞれ3位指名を受けプロ入りを果たした。
現役で活躍している選手だと荒波翔選手(DeNA)、吉川光夫選手(巨人)、内海哲也選手(巨人)らがジャイアンツカップを経験した後に、高校野球などのアマチュア野球を経てプロ入りを果たしている。

まとめ

ジャイアンツカップは中学生が出場する大会のため、活躍した選手たちがプロ入りするとしても、早くて3年後だ。すぐにプロ入りという結果が表れるわけではないが、未来のプロ野球選手の玉子を探すためにも、ジャイアンツカップの動向をチェックしてみるのも野球の1つの楽しみ方だ。