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2連覇なるか!北海道日本ハムファイターズ2017年春季キャンプ情報

2017 4/20 11:07Mimu
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

2016年シーズンは奇跡の逆転優勝を果たし、そのまま日本一に輝いた北海道日本ハムファイターズ。 センターの陽岱鋼選手が移籍してしまいましたが、今キャンプではすでにさまざまな選手が猛アピールしています。 今回は2017年の日本ハムのキャンプについてまとめてみました。

12球団で唯一の海外キャンプとなった日本ハム

日本ハムの1軍キャンプは、前半(2月1日~10日)はアメリカのアリゾナ州、後半(2月13日~25日)は沖縄県の名護市で行われました。自主トレを海外で行う選手は珍しくなくなりましたが、チームのキャンプを海外で行うというのは珍しく、12球団では日本ハムが唯一の海外キャンプです。
キャンプといってもグッズの収益などもあるので、ほとんどは国内で行われますが、日本ハムは海外でのキャンプに手応えを感じているそうで、集中した良いキャンプを行うことができたとのこと。2020年には名護市に新球場が誕生するので、2019年まではアリゾナでキャンプを行う予定だそうです。

注目のセンター争い!陽岱鋼の穴を埋めるのは誰だ

今キャンプの注目ポイントと言えば、やはりセンター争いですよね。陽岱鋼選手がFAで巨人へと移籍し、空いたセンターを誰が務めるのか注目が集まっています。その筆頭となるのは岡大海選手です。現在4年目の選手で、2年目の2015年には104試合に出場。4本塁打、18盗塁を記録しました。そして昨年は41試合の出場ながら.374の高打率を記録。日本シリーズでも印象的な活躍を見せています。
岡選手のライバルとなるのが、巨人から移籍してきた大田泰示選手です。巨人ではなかなか殻を破ることができませんでしたが、環境も変わり一気に才能が開花するのではと期待されています。実際にキャンプでは長打力を猛アピール。実戦でも結果を出し、存在感を放っていたのです。しかし、オープン戦で左腹斜筋を痛めてしまい、全治1ヶ月の診断結果。開幕絶望となってしまいました。おそらく開幕は岡選手がスタメンになると思いますが、シーズンに入ってから大田選手の巻き返しはなるのでしょうか。

シーズンにも期待!注目の新人選手現る

岡選手、大田選手以外の野手の中では、新人ながら唯一1軍のキャンプに抜擢された石井一成選手も楽しみです。早稲田大学からドラフト2位で入団した選手で、高校から入団した大谷翔平選手と同世代になります。
最大の魅力は、その堅実な守備でしょう。非常に安定感があり、すでに栗山英樹監督からも高く評価を受けているほどです。バッティングの方は未知数なところがありますが、大学4年生の頃には春・秋で5本塁打を放っており、パンチ力があることは間違いありません。しかも、それまでの通算本塁打は1本だけであり、4年生になってから急激に長打力をつけてきました。
もちろん、同じ立場の若手内野手も猛アピールをしています。2013年のドラフト1位、渡邉諒選手が最大のライバルでしょうか。また、ポジションは少し違いますが、横尾俊健選手や高濱祐仁選手もいいバッティングをしています。はたして、石井選手は彼らにどれだけ食らいつけていけるでしょうか。

斎藤佑樹は輝きを取り戻すことができるか

投手陣の方では斎藤佑樹選手が話題を集めています。今シーズンは背番号を1に変更し、背水の覚悟で挑むシーズンとなります。このキャンプでも球には力強さがありますし、ツーシームにも手応えを感じているそうです。
斎藤佑樹選手は、2012年の秋に右肩間接唇損傷という大ケガを負いました。何人もの投手がこのケガに悩まされ、かつてダイエーホークスのエースだった斉藤和巳さんも、このケガから復活することなく引退してしまいました。しかし、斎藤佑樹選手はそこから懸命のリハビリを経て、実戦で投げられるまでに回復したのです。この選手が輝きを取り戻せば、チームはより勢いづいていくはず。期待していきましょう。

復活を期す上沢直之!それ以外の投手にも注目!

投手陣の中で復活といえば、2014年に8勝をあげてブレイクした上沢直之選手がキャンプから状態の良いところを見せてくれています。2016年のシーズン前に右肘を手術し、1軍登板は0。2017年シーズンへの思いは、誰よりも強いものを持っているでしょう。すでに開幕ローテーション候補にも挙がっており、栗山監督も十分な期待を寄せています。
もちろん、ほかの若手投手陣もアピールが続いています。昨年実績を残した加藤貴之選手や井口和朋選手、弱冠20歳ながら剛速球が注目される石川直也選手、そして巨人からトレードで加入した公文克彦選手らなど、先発・中継ぎの枠を超えて激しい競争が行われています。この競争を勝ち抜くのは、いったい誰になるのでしょうか。

まとめ

日本ハムは本当に期待できる若手選手がたくさんいますね。 現在レギュラー陣でベテランといえるのは田中賢介選手くらいですが、その田中選手はもちろん、中堅どころの選手もうかうかしていられません。 楽しみな選手がたくさん見られたキャンプだったと思います。