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変化できることが強み?ダルビッシュ有のピッチングスタイル

2017 4/12 20:20Mimu
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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怪我をしながらも巨人打線を抑え込んだアドリブ力

特にダルビッシュ選手のアドリブ力が顕著に現れていたのが2009年の日本シリーズかと思う。この年のダルビッシュ選手は、オールスターで右肩を負傷してしまい、なかなかそれが完治せず、8月に登録抹消となった。しかし、深刻だったのは右肩だけでなく、右手人差し指の疲労骨折や、腰痛などにも悩まされており、とても投げられる状態ではなかったのだ。しかし、チームが日本シリーズに進出した以上、エースとして登板する。
このときのダルビッシュ選手は普段のピッチングフォームを封印し、ステップの小さいコンパクトなフォームで巨人打線に挑んだ。普段は投げないような100km/h台のスローカーブを中心にピッチングを組み立て、要所ではストレートも使っていく。それでも最速は149km/hを記録し、三振も7個奪った。結局6回2失点にまとめ、チームを勝利に導くのだ。とても右人差し指が骨折しているとは思えないほどの投球だった。おそらくこういったピッチングをしたのは、後にも先にもこのときだけだろう。
しかし、アドリブ力の高いダルビッシュ選手だからこそ、たった1回のピッチングをここまでレベルの高い内容にまとめられたのだ。

ウエイトトレーニングでさらに磨かれたストレートも一級品

変化球だけでなくストレートも一級品だ。特に2010年から2011年にかけて、平均球速が3キロもアップしている(146km/h→149km/h)。メジャー移籍後には最速で159km/hを記録した。しかし球速に関して言えば天性のものではなく、努力によってアップさせたという側面が大きい。プロに入ってから積極的にウエイトトレーニングを行い、肉体改造によって球速をアップさせた。
ダルビッシュ選手がすごいのは、きちんと勉強してピッチングに必要な筋肉を効果的に鍛えているというところだ。トレーニング方法には相当なこだわりをもち、ブログやツイッター、インスタグラムなどには、トレーニングに関する投稿がいくつかアップされているほど。高校時代は80kgほどだった体重も、今では100kgを超えるまでに増加した。このウエイトトレーニングを取り入れる以前のダルビッシュ選手と、取り入れて以降のダルビッシュ選手を見比べてみると、ユニフォームの上からでもハッキリと分かるくらい、体が大きくなっている。
またトレーニング法だけではなく、栄養管理も自分で勉強して取り入れた。その知識量は専門の管理栄養士さんも驚くほどだとか。食事の種類だけでなく、食事の回数やサプリメントの使い方にも非常に強いこだわりを持っているそうだ。

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