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横浜DeNAベイスターズの過去の5大名場面!

2017 3/3 18:51
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

横浜DeNAベイスターズは、1950年に山口県下関市を本拠地として「大洋ホエールズ」としてスタートした。そして、2011年に現在の商号に変更した。リーグ優勝、日本一それぞれ2回ずつと12球団の中では最も少ないだが、その中でも内容の濃い名場面を5つ紹介していく。

1998年10月8日38年ぶりのリーグ優勝

3-2で阪神にリードされた8回二死満塁の場面。進藤選手が二塁間へタイムリークリーンヒットを放つと、ローズ選手と佐伯選手が次々ホームへ帰り一気に逆転した。クールな進藤のガッツポーズに球場のボルテージは最高潮に達した。
そこで、抑えに大魔神こと佐々木投手がマウンドに上がり8回は3者凡退に仕留め、9回は無死二塁とピンチを招いたが、2者連続三振で2死となりバッターに新庄選手を迎えた。一時はカウント0-3になるが、2-3まで粘り、ラストボールはフォークで空振り三振。38年目のリーグ優勝となった。

1998年10月18日対西武ライオンズとの日本シリーズ第1戦

1回一番打者・石井選手は、セーフティバントで出塁し、次打者の波留選手の3球目で2塁への盗塁に成功。そして、鈴木尚選手のタイムリーヒットで先制した。
さらに3回には、石井琢選手がフォアボールを選んで出塁して盗塁をすると、波留選手、鈴木尚選手、ローズ選手が次々とヒットして3点を追加。4回には無死1、3塁から波留選手のタイムリーヒットに西武のエラーや暴投が続いてさらに3点を追加。9-4で勝利した。

1998年10月19日対西武ライオンズとの日本シリーズ第2戦

横浜は1回にヒットで出塁した石井選手が二塁への盗塁に成功し、鈴木尚選手のタイムリーヒットで先制点を挙げた。これは第1戦と同じパターンだ。さらに、5回には石井琢選手のソロホームランやローズ選手のタイムリー二塁打で追加点を挙げて3-0とし、7回にはダメ押しの鈴木尚選手のタイムリーヒットで4-0として試合を決定づけた。斎藤隆投手は1回に無死1、3塁の大きなピンチを乗り越えて結局3安打で完封した。
これは、日本シリーズ初登板完封勝利で1990年第3戦の渡辺智男選手以来8年ぶり、史上9人目という記録を作った。

1998年10月24日対西武ライオンズとの日本シリーズ第5戦

横浜は4回まで連続得点で7点を奪い、さらに8回にも3点追加で10-2とあっさり勝負を決めた。西武も8回に3点を返したがそこまでで、横浜はさらに9回に代打の荒井選手を始め集中打で7点を追加して17-5でシリーズ3勝目を挙げて日本一へ王手をかけた。
横浜の1試合20安打、12長打、9二塁打はシリーズ新記録であり、2三塁打、17打点はタイ記録となった。また個人記録では、佐伯選手の4長打がシリーズ新記録で、鈴木尚選手の4得点がシリーズタイ記録となり、他にも数多くの記録が更新された試合だった。

1998年10月26日対西武ライオンズとの日本シリーズ第6戦

無得点のままで迎えた8回に、フォアボールと二塁手高木選手のフィルダーズチョイスに続き、駒田選手のタイムリー二塁打で2点を先制してようやく均衡を破った。
9回表の最後の守りでは佐々木投手をリリーフとしてマウンドへ送るが、大塚選手にシリーズ新の6打席連続安打となる三塁打を打たれ、中島選手の三塁ゴロフィルダーズチョイスの間に大塚選手がホームイン。1点を返されたが、一死1、2塁で代打金村選手をダブルプレーに打ち取り日本一となった。

まとめ

1998年は、初就任の権藤博監督率いる横浜ベイスターズは本当に強く、「マシンガン打線」、「中継ぎローテーション」、「ハマの大魔神」の3強がバランスよく備わっていた。2016年は、2005年以来の3位で見事Aクラス入りを成し遂げる好成績を残した。2017年はさらに期待ができそうだ。