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カープ不動のリードオフマンへ!田中広輔が2016年に見せた成長

2017 8/17 16:20Mimu
>バッターⒸShutterstock.com
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幻の本塁打によりクライマックスへ進出できず

そして翌2015年シーズンは年間を通してショートのレギュラーに定着。規定打席にも到達し、打率.274 (543?149)、8本塁打、45打点という成績を残した。また33本の2塁打に加えてリーグ最多となる9本の3塁打を放つなど、長打力を見せつけていた。
ただ、中には物議をかもした本塁打もあった。この年はシーズンの終盤まで阪神タイガースとクライマックスシリーズの出場権をかけて争っていたのだが、そんな中で行われた9月の阪神戦。2?2の同点で迎えた延長12回の表、田中選手は左中間へ大きな当たりを放つ。そして打球はそのままフェンスを越え、勝ち越し本塁打かと思われたのだが、審判団のビデオ判定の末に3塁打になってしまうのだ。
結局2日後に審判団が「誤審」であることを認め、謝罪を行うまでの事態になったのだが、これで割を食ってしまったのはカープ陣だ。結局阪神とのゲーム差0.5でシーズンが終了してしまい、4位でクライマックスシリーズには出場できなくなってしまった。もしあの本塁打がきちんと判定されて、試合に勝利していたら…少し後味の悪いシーズンとなってしまう。

リードオフマンとして大きく成長した2016年

しかし、その雪辱を果たすべく、2016年シーズンへと挑む。この年は開幕からほぼ全試合で1番ショートとして出場し(最終戦だけ30本塁打がかかっていた鈴木誠也選手に1番を譲り、2番ショートとして出場)、チームのリーグ優勝に貢献。そして冒頭で紹介したように打率.265、13本塁打、39打点という数字を残す。
もちろんこれも素晴らしい数字なのだが、特筆すべきは四球の数だ。この年選んだ四球は、なんと77個。2014年が24個で2015年も34個、2年間で58個だったにもかかわらず、この1年で一気に77個もの四球を選んだのだ。リードオフマンとしては非常に頼もしい数字だ。2016年にもっとも大きく成長した部分だろう。さらに死球の方も17個でセリーグ最多となった。
このおかげか、打率は3年間で最低(.292→.274→.265)ながら出塁率は3年間で最高(.348→.325→.367)の数字を残す。しかも3番を打つ丸選手も84個の四球を選んでおり、相手投手からすればこれほど嫌な打線は他にない。守備でもショートとしてリーグ最多失策ではあるが、広い守備範囲を誇り、菊池選手とコンビを組んだ鉄壁の二遊間は多くのピンチを救ってきた。攻撃面でも守備面でも、相手からすれば厄介な選手だったかと思う。
残念ながら日本一とまでは行かなかったが、クライマックスシリーズでの活躍は印象的だった。なにせ打率.833(12?10)に6打数連続安打、9打数連続出塁だから。きっとこの大活躍は、全国の野球ファンの目に焼き付いていることだろう。

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