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2017年のヤクルトは?開幕スタメン、先発ローテーションを大予想

2017 5/18 18:54cut
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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2016年シーズンのヤクルト総括

2015年に14年ぶりのセ・リーグ制覇を果たし二連覇を目指したヤクルトですが2016年シーズンは序盤から畠山和洋選手が故障しつまずきます。夏場には川端慎吾選手、山田哲人選手らも相次いで故障し戦線離脱を余儀なくされ圧倒的な破壊力を誇った強力打線が崩壊します。
2015年シーズンは鉄壁を誇ったリリーフ陣のトニー・バーネット選手、オーランド・ロマン選手、ローガン・オンドルセク選手の外国人トリオのうちトニー・バーネット選手、オーランド・ロマン選手が退団し弱体化してしまいました。クローザーとして期待された2年目のローガン・オンドルセク選手はシーズン半ばに首脳陣批判で帰国、退団するなど全員が2016年シーズン中に全員が姿を消してしまいます。
ドラフト1位で入団した新人の原樹理選手も開幕からローテーションを守りますが結果を残せません。
野手、投手共に誤算が続きシーズンは5位で終わってしまいます。
悲観的な内容が多いシーズンでしたが嬉しいニュースもありました。2011年以来、右肩の故障により一軍登板かなくリハビリを続けていた由規選手が5年ぶりに復帰し白星を挙げ感動をもたらします。
野手ではオリックスから移籍してきた坂口智隆選手が攻守に渡り活躍し不動のリードオフマンとして年間を通じ好成績を残しました。また、山田哲人選手はケガで2週間の離脱があったものの2年連続トリプルスリーを達成し注目を集めます。

2016年オフの補強はどうだった?

中日からFAの噂があった平田良介選手へのアタックが予想されていましたが残留となったこともあり2014年オフシーズン以来となるFA組からの補強はありませんでしたが補強はしっかりと行っています。
まず、ドラフト会議では7名の選手を指名し5名が投手という投手陣に力を入れた補強になっています。
ドラフト1位の寺島成輝選手(履正社高校)は高校ビッグ3とも評されており注目度の高い選手でした。その寺島成輝選手の一本釣りに成功したヤクルトは2位で星知弥選手(明治大学)、3位で梅野雄吾選手(九産大九産高)、4位で中尾輝選手(名古屋経済大)と4位指名までを投手で固めます。左投手で寺島成輝選手、中尾輝選手、右投手で星知弥選手、梅野雄吾選手と左右のバランス、高卒、大卒のバランスも取れており2017年シーズンの即戦力候補、将来への育成への方針がはっきりした指名となりました。
6位の菊沢竜佑選手(相双リテック)は軟式野球からの転向となり隠し玉として取り上げられています。菊沢竜佑選手は1988年生まれの田中将大選手(ヤンキース)世代となり2017年シーズン29歳となるオールドルーキーです。
ドラフト5位で古賀優大選手(明徳義塾高校)、育成1位で大村孟選手(石川ミリオンスターズ)と捕手を指名しドラフトはバッテリーのみの使命となっています。
また、外国人選手の補強としてアメリカのマイナーリーグでリリーフとして活躍していたプレストン・ギルメット選手、一塁手候補としてパワーヒッターのディーン・グリーン選手を補強します。
他球団を戦力外となった選手の中では外野手の榎本葵選手(元楽天)を獲得しました。
ヤクルトの補強はドラフトで先発投手を中心としたバッテリー、外国人選手でパワーヒッターとクローザー候補、そして戦力外から外野手の補強と期待される役割によって手段を使い分けています。

2017年シーズンの先発ローテーション予想

2017年シーズンのヤクルト先発ローテーションはベテラン、中堅、若手と各世代からの選手たちが名を連ねることになりそうです。ベテラン勢からは石川雅規選手、館山昌平選手、中堅勢からは小川泰弘選手、由規選手、石山泰稚選手、山中浩史選手、成瀬善久選手、若手勢からは原樹理選手、杉浦稔大選手これらの選手でローテーションを組んでいくことになりそうです。
ヤクルトは長年、石川雅規選手、館山昌平選手の両ベテラン選手に頼っており次期エース候補の小川泰弘選手に独り立ちしてもらいたいところです。また、2016年シーズンに復活を遂げた由規選手も2017年シーズンはローテーションの一員として投げることが期待されます。
開幕ローテーションの6人を選ぶとなると開幕投手は小川泰弘選手で迎え石川雅規選手、由規選手、山中浩史選手、石山泰稚選手、原樹理選手でしょうか。今後、春季キャンプオープン戦の状況によって変更は考えられますが現状はこの6人が有力です。
期待される新人の寺島成輝選手は高卒ということもあり開幕は二軍でスタートすることが予想されます。

2017年シーズンの中継ぎ陣容予想

2016年シーズンはローガン・オンドルセク選手がクローザー、セットアッパーはジョシュ・ルーキ選手、秋吉亮選手を配置する布陣で開幕しました。しかし、ローガン・オンドルセク選手7月に首脳陣批判をし退団、そして帰国となってしまいます。これによりセットアッパーとして起用されていた秋吉亮選手がクローザーに専任となります。
秋吉亮選手の抜けたセットアッパーには今シーズン途中に育成契約から支配下登録された平井諒選手が務めシーズンを乗り切りました。気になる2017年シーズンの中継ぎ陣ですが真中満監督は「新人、新外国人選手を見て決める。秋吉はクローザーというイメージがない」という趣旨の発言をしており流動的です。
オフの補強では新外国人選手としてアメリカのマイナーリーグでリリーフとして活躍していたプレストン・ギルメット選手を獲得します。これによって2017年のクローザー、セットアッパーは秋吉亮選手、ジョシュ・ルーキ選手、プレストン・ギルメット選手、平井諒選手で争われる形となりそうです。
クローザーを1人固定し、残った3人で7回、8回を任されることになりそうです。また、ロングリリーフ、左のワンポイント、ビハインド時の登板は候補が多くいるので競争となりそうです。左投手は岩橋慶侍選手、久古健太郎選手、中澤雅人選手が競います。右投手は風張蓮選手、松岡健一選手、中島彰吾選手が控え新人の隠し玉でもあった菊沢竜佑選手が競争に入りそうです。

2017年シーズンのオーダー予想

ヤクルトの打線は山田哲人選手が中心となってきます。山田哲人選手は1番、3番、4番で実績を残していますが2017年シーズンは3番での起用が濃厚です。1番は2016年シーズン同様に坂口智隆選手(センター)、2番に2015年シーズン攻撃的二番打者として機能した川端慎吾選手(サード)、3番に山田哲人選手(セカンド)、4番に新外国人選手のディーン・グリーン選手(ファースト)、5番に契約延長を果たしたウラディミール・バレンティン選手(レフト)、6番にFA権を行使せず残留を選んだ雄平選手(ライト)、7番に安定した守備の大引啓次選手(ショート)、8番に2016年ブレーク間近まできた西田明央選手(キャッチャー)でしょうか。
激しいポジション争いが行われそうなのはキャッチャー、ファースト、ショートの3ポジションです。
キャッチャーは2015年シーズンに正捕手として優勝に導いた中村悠平選手が2016年シーズンは極度の打撃不振、投手陣の総崩れもあり後半は西田明央選手がマスクを任されています。
ファーストは2016年シーズンにケガで離脱していた2015年の打点王畠山和洋選手と新外国人選手ディ?ン・グリーン選手が争います。ディーン・グリーン選手は日本でのプレーが初めてということもあり未知数ではありますが故障がちな畠山和洋選手と併用での起用も予想されます。
ショートは大引啓次選手に加えて西浦直亨選手、谷内亮太選手、今浪隆博選手、廣岡大志選手とライバルは多く激戦区ですが春先は大引啓次選手が起用されそうです。

【開幕戦予想オーダー】
1番:坂口智隆選手(センター)
2番:川端慎吾選手(サード)
3番:山田哲人選手(セカンド)
4番:グリーン選手(ファースト)
5番:バレンティン選手(レフト)
6番:雄平選手(ライト)
7番:大引啓次選手(ショート)
8番:西田明央選手(キャッチャー)
9番:小川泰弘選手(ピッチャー)