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埼玉西武ライオンズを守り続けた歴代のクローザーたち

2016 12/2 01:42
ピッチャー,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

黄金時代も懐かしい埼玉西武ライオンズ。かつてはパ・リーグ常勝軍団とも囁かれたライオンズだが、歴代のクローザーはどんな投手が勤めていたのだろうか?ここ15年を振り返り、代表的な投手を振り返ってみよう。

リリーフに泣いたここ数年の西武ライオンズ

2010年以降、西武ライオンズのクローザーは固定できていないのが実情だ。2001年?2005年まではクローザーに君臨していた豊田清投手が9回のマウンドを守っていたものの、FAで読売ジャイアンツに移籍して以来、長年定着するクローザーには恵まれていない様子。
苦肉の策で先発を務めていた涌井秀章投手や牧田和久投手をクローザーに転換したものの、結局は定着に至っていない。先発、打線が強力なだけに、ライオンズとしては何としてでも固定したいポジションではないだろうか。

長く獅子を支えたクローザー?豊田清

2001年?2005年まで西武ライオンズでクローザーを務めた豊田清投手。ここ数年で守護神と言われたら、彼の名前をあげるライオンズファンも多いかもしれない。
1992年のドラフト3位でライオンズに入団。先発としてチームの勝利に貢献するも、怪我に泣き、2001年から抑えのポジションに転向。これが見事にハマり、西武屈指のクローザーとして長くチームに貢献するのだった。安定性に欠く場面も見られたものの、その長いキャリアがクローザーとしての実力を物語っているのではないだろうか。

プロ野球一家に生まれた実力者?小野寺力

豊田清投手がFAで移籍し、その後クローザーに座ったのが小野寺力投手。実兄も元プロ野球選手という野球一家に生まれた。
ライオンズへの入団は2002年。速球やフォークボールを軸に力強いピッチングで押していくタイプの投手だ。2005年からは本格的にリリーフのポジションで投球し、2006年、2009年にはクローザーに定着。2009年終盤に調子を落とすまではセーブ成功率は84%を叩き出し、当時同じ守護神として活躍していたホークスの馬原孝浩投手やマリーンズのブライアン・シコースキーを上回るほどの活躍をみせる。

西武助っ人初の30セーブ超え?アレックス・グラマン

小野寺力投手と交互にクローザーのポジションを守ったのが、助っ人として西武ライオンズに入団したアレックス・グラマン投手。
当初は先発としてその力をふるってもらう予定だったものの、結果が出ずリリーフに転向。しかしこの配置転換が功を奏し、短いイニングに全力で挑む力強いピッチングを評価されクローザーに抜擢されることとなった。グラマン投手がリリーフに転向した後は1敗もしておらず、抜群の安定感を発揮している。

クローザーに苦しむライオンズ?先発投手陣の活躍

小野寺力投手とアレックス・グラマン投手がクローザーを降りて以降、西武ライオンズのクローザーは年々面子が変わっている。2010年に守護神を務めたブライアン・シコースキー投手は33セーブをあげたものの翌年に故障。その後は先発を務めていた牧田和久投手や涌井秀章投手を抑えに転向させたものの、結局クローザーを固定するまでには至らなかった。
2016年現在ホークスに在籍するデニス・サファテ投手などの実力者もいただけに、うまく戦力を生かしきれなかった実情が悔やまれる。

まとめ

先発、打撃と実力者ぞろいの埼玉西武ライオンズ。特に他球団が羨むほどの豪快な打撃陣は、その一振りで戦況を変えてしまう力を持っている。しかし、勝利には投手陣の踏ん張りが何よりも重要。タフな守護神の再来を願うばかりだ。