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2015年ドラフト1位の高校生たちの今シーズン

2016 11/19 22:39
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

2015年のドラフト会議で指名されたドラフト1位の高校生たち4名。彼らは18歳で高校を卒業してプロ野球の世界に飛び込み、初めて経験するプロの壁を痛感しながらも日々鍛錬に励んでいる。そんな彼らが、プロ入り後どのような成績を残しているのか振り返ろう。

スター候補生!”オコエ瑠偉”

東北楽天ゴールデンイーグルスは1位で平沢大河を指名したが、千葉ロッテマリーンズと競合して抽選で外してしまう。そこで指名したのがオコエ瑠偉選手だった。
甲子園で注目され、一気にドラフト1位まで駆け上がった素材型の大器と見込まれていた。しかし、素材型であるという予想をいい方向に裏切り、1年目のオープン戦から一軍に帯同して開幕一軍切符を手にした。
守備固め、代走での起用が多い中、日々経験を積み、安打、打点、本塁打、盗塁と着実にステップアップしている。まだまだレギュラーを取るほどではないが、来シーズン以降への期待を感じさせる活躍を見せているといえるだろう。

素質はピカイチ!”平沢大河”

当初は、ドラフト前は仙台育英高校出身ということもあり、東北楽天ゴールデンイーグルスとは相思相愛と言われていた。しかし、ドラフト会議では千葉ロッテマリーンズも1位で平沢大河を指名したため抽選となってしまう。そして、平沢大河のくじを引き当てたのは千葉ロッテマリーンズだった。
2016年オープン戦では一軍に帯同したものの、開幕は二軍スタートだった。初めて一軍に呼ばれたのはGW明けだ。守備で初の一軍の試合に出場し、随所にいいプレーを見せ、素質の高さをうかがわせてくれる動きをしている。
2016年は一軍、二軍を往復しながらプロの打撃、守備を学び、翌年以降のレギュラー奪取が期待される。

エースを狙え!”小笠原慎之介”

2015年夏の甲子園大会優勝投手である小笠原慎之介は、中日ドラゴンズと北海道日本ハムファイターズに1位指名される。抽選の結果、中日ドラゴンズが交渉権を獲得して入団に至った。
開幕から二軍で調整を行っていたが、2016年5月末に一軍登録され先発としてデビューする。勝ち投手の権利を持って降板したものの、後続が打ち込まれ初勝利はお預けとなってしまう。
高卒1年目ながらも実に堂々としており、一軍でも通用しているので、今後数年で中日ドラゴンズのエース格に育つことを期待されている。球団もそんな思いを込めて、川上憲伸が背負っていた背番号11を託したのだろう。

じっくり育てる!”高橋純平”

3年生時に夏の甲子園不出場ながらもプロのスカウトから得た高い評価は変わらず、ドラフト会議では3球団から指名を受けた。抽選の結果、福岡ソフトバンクホークス入りが決まる。
福岡ソフトバンクホークスは2連覇中で、投手陣も充実しているため2016年一軍登板は無いと予想されている。そんな中、二軍で実戦経験を積み勝利も挙げている。 チームに余裕があるため、じっくりと大きく育てる方針だろう。

まとめ

高卒ドラフト1位の4名は、それぞれの立場でレギュラー、ローテーション入りを目指し日々練習している。 4名の金の卵たちが、一軍で共演する日を今から楽しみにしたいと思う。