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【バファローズの名選手】オリックス・バファローズを支えたピッチャー

2016 11/10 19:16
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

オリックス・ブルーウェーブと近鉄バファローズが合併し、現在の姿となったバファローズ。新たな歴史を歩んでいる球団の、過去の名選手を知りたいファン必見。 今回は近鉄バファローズの歴史を築いたピッチャーを紹介する。

歴代4位の300勝ピッチャー?鈴木啓示

弱小と言われた近鉄バファローズを支え続けた鈴木啓示さん。日本プロ野球の歴史上で、最後に300勝を達成した偉大なピッチャーだ。正確な通算勝利数は317勝。これはプロ野球歴代4位となっている。 入団当初から頭角を現し、近鉄ファンからは歴代No.1と絶賛されるエースに成長した鈴木さん。最後まで近鉄一筋でプロ野球人生を終えた。彼の背番号「1」は、パ・リーグ初、近鉄唯一の永久欠番でもあった(現在は球団の消滅と共に失効)。

近鉄バファローズを支えた守護神?赤堀元之

近鉄バファローズの守護神を務めた赤堀元之さん。5度の最優秀救援投手にも選ばれたリリーフエースだ。
現役時代は150km/h近い速球とキレのあるスライダーが持ち味。他にも縦と横のスライダーやシュートなどを駆使し、近鉄バファローズの守護神として活躍する。また、直球と変化球を巧みに操る素晴らしいコントロール技術も赤堀さんの大きな武器だった。 抜群の安定感を誇る投球術を持っていた赤堀さんは、いつしかパ・リーグを代表するストッパーへと上り詰める。

トルネード投法が武器の、バファローズで育ったパイオニア?野茂英雄

近鉄バファローズの野茂英雄さんといえば、「トルネード投法」が有名だ。その独特のフォームから放たれる剛速球に、大きく落下するフォークが武器の本格派ピッチャーだ。
野茂さんの功績でもうひとつ外せないのは、メジャーリーグ挑戦だろう。誰もが「無謀な挑戦」と彼にバッシングを浴びせる中、メジャーに渡って見事に成功を収めた。彼が2球団で達成したノーヒット・ノーランは、メジャーの歴史でも達成者が4人しかいない記録だ。 また、日本人がメジャーリーグでホームランを打ったのは、野茂さんが初めてとなる。

バファローズ消滅。球界を揺るがす事件を乗り越えて?岩隈久志

現在もメジャーリーグで活躍する岩隈久志さん。彼がプロ野球の世界へ足を踏み入れた時に入団したチームが近鉄バファローズだった。
投球法は奪三振で魅せるピッチャーではなく、「打たせて取る」がピッチングの持ち味。調子が良い時は内野ゴロの山を築き上げ、相手チームの打線を押さえ込む。
近鉄バファローズが消滅した後は、東北楽天ゴールデンイーグルスに所属。頼れるエースとしてチームを牽引し続けた。2008年には23年ぶりとなるシーズン21勝を挙げたほか、最多勝をはじめとする投手に関する主な賞を独占。チームが5位に沈む中で沢村賞を獲得するなど、大活躍を見せた。

まとめ

オリックス・バファローズに眠る真紅の魂、近鉄バファローズ。 プロ野球界最後の300勝ピッチャー、メジャー挑戦のパイオニア、球団再編問題から新たな球団の誕生など、さまざまな出来事をプロ野球界に刻み続けてきた。 名選手の功績が歴史の1ページを彩るなら、次の代を担うピッチャーはどんな色彩を見せてくれるのだろうか?