日本人右腕は計790勝、左腕は計85勝
メジャーリーグの開幕が迫ってきた。今年の注目はマリナーズ入りした菊池雄星。マリナーズは3月20、21日にアスレチックスとの開幕戦を東京ドームで行う。出場が噂されるイチローとともに、2戦目の登板が決まった菊池のメジャーデビューに注目が集まる。
これまでプロ、アマ問わず日本球界からメジャーへ移籍し、出場を果たした日本人投手は、「マッシー」の愛称で親しまれた村上雅則から菊池まで計44人(3A以下は除く)。メジャーだけで123勝をマークした野茂英雄ら、実績を挙げた投手の多くは右投げだ。
実際、右腕の34人で計790勝を挙げているのに対し、左腕は9人で計85勝と少なく、左腕に限ると石井一久の計39勝が最多。菊池には日本を代表する本格派左腕として、過去のデータをぶち破る活躍が期待される。
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その実績は今さら説明の必要もないだろう。花巻東高時代にセンバツ準優勝、夏の選手権でも4強進出し、甲子園では154キロをマークした。この頃からメジャー志向を認めていたが、まずは日本のプロ野球入りを決意。2009年のドラフト会議では6球団競合の末、鳴り物入りで西武に入団した。
2017年には最多勝と最優秀防御率に輝き、翌18年も14勝を挙げて10年ぶりのリーグ優勝に貢献。プロ8年で通算73勝46敗1セーブと輝かしい実績を残し、昨オフにポスティングシステムでマリナーズ入団が決まった。3年4300万ドルとも伝わる金額に、球団の大きな期待がうかがえる。