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5年目64勝は日本人歴代トップの田中将大 スタイルを変えて復活した2018年

2019 1/12 07:00青木スラッガー
田中将大,Ⓒゲッティイメージズ
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「魔球」とまで言われたツーシームを捨てる柔軟さ

2017年の田中は、ツーシームの被長打率が前年の.367から.674と攻略されていた。これは、同じころに流行したボールの下を狙ってフライを打ちにいく「フライボール革命」の影響を受けたとも考えられる。小さく沈む変化球はアッパー気味のスイング軌道に合いやすい。アストロズのバーランダーをはじめ、同時期から高めで勝負できるフォーシームの需要がMLB全体で高まってきている。

田中は速球系をフォーシーム主体に切り替えると同時に、スライダー・スプリットの合計割合が初めて60%に到達。コーナーを突く抜群の制球と大きな変化量で「魔球」とまで評されたツーシームをあっさり捨て、スタイルを変えて成績不振を乗り越えた。

楽天時代は剛腕といっていいだけの球威があった田中のボールも、大リーグでは並みの扱いになってしまう。それでもここまで安定した活躍を毎年続けているのは、状況を見て必要な方向へシフトしていく柔軟さ、器用さといった能力のたまものだろう。6年目となる今季は、一体どんな投球スタイルで勝ち星を積み上げていくのだろう。

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