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MLB新人王の大谷、後半戦飛躍の背景にフライ率上昇。松井秀喜にもあった変化

2018 11/15 07:00青木スラッガー
大谷翔平,Ⓒゲッティイメージズ
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「GB/FB」の変化と成績の向上は松井秀喜にもあった

フライ率の上昇が成績の向上に結び付いた例として、大谷と同じ日本人の左打者で、松井秀喜のメジャー1年目から2年目は参考になるかもしれない。 松井のメジャー1年目は106打点をマークして、クラッチヒッターとして活躍したが、本塁打は16本と巨人時代の長打力は影を潜めた。

このシーズンのGB/FBは 2.30(ゴロ率54.7%、フライ率23.8%)となかなか打球が上がらなかった。ニューヨークの手厳しいメディアに「ゴロキング」と揶揄されてしまうほど、ゴロの多さは大きな課題であった。

しかし、松井は2年目にGB/FBが1.06とその課題をクリア。31本塁打を放ち、同時に長打力が向上した。以降のシーズンGB/FBは1.00前後で安定し、本塁打を積み重ねていった。

GB/FBは必ずしも数値が低いから良いというものではない。スラッガータイプは1.0前後となる傾向があるものの、今シーズン三冠王の可能性もあったブルワーズのイエリッチは2.20となっており、フライがあまり多くない強打者もいる。

大谷の成績向上はフライが増え、ゴロが減ったことによるものなのか。それを判断するには来シーズンからもう少し様子を見たいところだ。しかし、松井が1年かかった「打球に角度をつける」というアジャストをシーズン中にこなしてしまったのであれば、やはり大谷の才能は末恐ろしい。

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