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【動画あり】Rソックスが5年ぶりのワールドチャンピオン!MVPは3本塁打のピアース

2018 10/30 07:00勝田聡
ボストン・レッドソックス,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

レッドソックスが本拠地2連勝でドジャー・スタジアムへ!

10月23日(日本時間24日)、ボストン・レッドソックスとロサンゼルス・ドジャースのワールドシリーズがレッドソックスの本拠地・フェンウェイ・パークで幕を開けた。レッドソックスはクリス・セール、ドジャースはクレイトン・カーショーと両エース左腕が先発。投手戦が予想されたが、試合は序盤から動く。1回裏、レッドソックスはアンドリュー・ベニンテンディの適時打などで2点を先制する。しかし、直後の2回表、ドジャースはマット・ケンプがソロ本塁打、3回には3連打で1点を奪い2対2の同点に。

その後も両チーム、得点を重ね5対4とレッドソックスが1点リードで迎えた7回裏、2死一、二塁の場面でエデュアルド・ヌネスが低めの球をうまくすくい上げ、試合を決める3点本塁打。8対4でレッドソックスが初戦をものにした。

【レッドソックス公式】ヌネスの本塁打


続く第2戦はレッドソックス投手陣がドジャース打線をわずか3安打に抑え、4対2で2連勝。いい形で第3戦の敵地ドジャー・スタジアムへ移動することとなった。この試合で前田健太(ドジャース)は今シリーズ初登板。1安打を許したが、0.2回を無失点で切り抜けた。

史上最長となった第3戦は7時間20分の死闘

ドジャー・スタジアムへと舞台を移した第3戦はWS史上に残る1戦となった。1対1で延長戦に突入したこの試合、13回表にレッドソックスが1点を奪い勝ち越しに成功する。しかし、その裏ドジャースは二死二塁の場面でヤシエル・プイグが二塁へのゴロ。試合終了かと思われたが、二塁手のイアン・キンズラーがまさかの悪送球。その間に二塁走者が返り2対2の同点に追いついた。

【ドジャース公式】プイグの同点打

その後も両者譲らず迎えた18回裏、ドジャースはマックス・マンシーが試合を決める本塁打を放ち、3対2でドジャースがサヨナラ勝ちを収めた。

【ドジャース公式】マンシーのサヨナラ本塁打

延長18回裏で決着がついたこの試合。試合時間はなんと7時間20分。回数、時間どちらもWS史上最長の記録となった。

この試合で前田は15回から登板。いきなりピンチを招いたが、2回を5奪三振で無失点投球と好投を見せている。

ピアースの活躍でレッドソックスが連勝

歴史的な一戦の翌日も、もちろん試合は行われた。この日も5回終了時点で両者無得点と投手戦の様相となった。緊迫する展開のなか、先に点を奪ったのはドジャースだった。6回裏、1点を先制した直後にプイグが3点本塁打を放ち4対0とリードを大きく広げる。

しかし、レッドソックスは直後の7回表、ミッチ・モアランドが3点本塁打を放ち1点差に詰め寄ると、続く8回にはスティーブ・ピアースが同点のソロ本塁打。そして9回には前田からピアースが3点適時二塁打を放つなど5点を追加し9対4。ドジャースはその裏にエンリケ・ヘルナンデスの2点本塁打で追い上げるも及ばず、9対6でレッドソックスが勝利。3勝1敗で王手をかけた。

【レッドソックス公式】ピアースの本塁打

迎えた第5戦。ドジャースは中4日でエースのカーショーが先発する。しかし、レッドソックスは初回にピアースが2試合連続となる本塁打で2点を先制。ドジャースはすぐさま、デービッド・フリースの先頭打者本塁打で1点を返すもその後が続かない。

一方のレッドソックスは試合中盤以降にムーキー・ベッツ、J.D.マルティネス、ピアースのソロ本塁打で着実に加点していく。ドジャースは結局、最後までレッドソックス投手陣を攻略できずわずか3安打1得点。レッドソックスが5対1で勝利し2013年以来、5年ぶりのワールドチャンピオンに輝いた。

【レッドソックス公式】レッドソックス勝利の瞬間

MVPには打率.333、3本塁打、8打点のピアースが選ばれている。

半年以上にわたって繰り広げられてきたMLBもこの試合で幕を閉じた。ここからは2019年のワールドチャンピオンを目指して、各チームがストーブリーグで火花を散らすことになる。来シーズンも熱い戦いが行われることに期待したい。