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【動画あり】ドジャースが2年連続でWS進出。カーショーが先発・抑えとフル回転

2018 10/22 14:50勝田聡
クレイトン・カーショー,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

初戦はカーショーがまさかのノックアウト

ナショナルリーグチャンピオンシップは、ミルウォーキー・ブルワーズとロサンゼルス・ドジャースの対戦となった。

ブルワーズの本拠地であるミラー・パークで始まった第1戦。ドジャースはエースのクレイトン・カーショーが相手投手のブランドン・ウッドラフに本塁打を浴び、3回5失点(自責4)でまさかのノックアウト。ドジャースはその後を追い上げるが一歩及ばず、6対5で7人の投手を継投したブルワーズに軍配が上がっている。なかでもジョシュ・ヘイダーは中継ぎながら3回を投げ、無失点の好投でチームを勝利に導いた。


【ブルワーズ公式】ウッドラフの本塁打


第2戦はドジャースが見事な逆転劇を見せた。0対3と3点ビハインドの7回表に2点を返すと、8回にはジャスティン・ターナーが逆転の2点本塁打を放ち4対3。その裏には前田健太も登板。ベテランのカーティス・グランダーソンにあわや本塁打の大飛球を浴びたが、フェンス越えとはならず右飛。きっちりと仕事を果たした。最終回はケンリー・ジャンセンが締め4対3でドジャースが1勝1敗のタイに戻した。

舞台を変えても両者譲らず

舞台をドジャースタジアムに移して行われた第3戦は、第1戦と同じくブルワーズの継投が冴えた。初回に1点を先制したブルワーズは6回途中から継投策に入り、ドジャース打線に付けいる隙を与えない。2対0で迎えた7回表には日本ハム所属のオズワルド・アルシアの弟、オーランド・アルシアに逆方向への2点本塁打が飛び出し、4対0でブルワーズが勝利した。


【ブルワーズ公式】アルシアの本塁打


第4戦は延長13回での決着となった。1対1で延長戦へと突入したこの試合。両チーム合わせて16人(ブルワーズ7人、ドジャース9人)が登板するまさに死闘。13回裏、途中出場のコーディー・ベリンジャーが適時打を放ちサヨナラ勝ちを収めた。前田は0.1回を投げ、1安打を浴びたものの無失点。対戦成績は2勝2敗となり再びタイとなった。

勝ったチームが王手をかけることになる第5戦は、第1戦でノックアウトされたドジャースのエース・カーショーがさすがの投球を見せた。

【ドジャース公式】カーショーの投球


3回に1点を失ったが、7回までをその1点に抑え9奪三振。打線も5回から7回まで3イニング連続得点でカーショーを援護。5対2でドジャースが勝利し、リーグ優勝へ王手をかけた。

死闘は最終戦へ

再びブルワーズの本拠地であるミラー・パークに戻り、迎えた第6戦。初回に1点を失ったブルワーズだが、その裏、マイク・ムスタカスの適時二塁打などで4点を奪い、逆転に成功する。その後、ドジャースは5回に1点を返すのが精一杯。7対2とブルワーズが快勝し、決着は7戦目にもつれ込むこととなった。この試合で前田は6番手として登板したが、1回2失点と結果を残すことはできなかった。

3勝3敗で迎えた最終戦は、中盤まで投手戦の様相となった。ブルワーズは1点ビハインドの3回からヘイダーを投入し、ドジャースを封じ込めにかかる。そのヘイダーがマウンドを降りた6回表、ドジャースは2対1と1点リードの場面でジェレミー・ジェフレスからヤシエル・プイグが値千金の3点本塁打を放ち、5対1とリードを4点に広げる。

ここからの継投はまさに短期決戦。守護神のジャンセンを7回から投入し、ブルワーズ打線を2イニング無失点に封じる快投を見せる。そして9回のマウンドにはエースのカーショーが登った。

【MLB公式】カーショーが9回のマウンドに登る場面

対するブルワーズも4番ショーから始まる好打順だったが、カーショーがきっちり三者凡退に切って取り、ドジャースが2年連続となるワールドシリーズ進出を決めた。1988年にワールドシリーズを制覇してからちょうど30年となるドジャース。節目の年に7度目のチャンピオンを目指す。

※数字は現地2018年10月20日終了時点