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【動画あり】Rソックスが5年ぶりのWS進出!MVPは2本塁打のブラッドリーJr.

2018 10/19 15:46勝田聡
ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア,アレックス・コーラ,ボストン・レッドソックス,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

フェンウェイパークでは互いに譲らず1勝1敗のタイ

アメリカンリーグチャンピオンシップ(ALCS)は昨シーズンの王者であるヒューストン・アストロズと2013年の覇者であるボストン・レッドソックスの対戦となった。

短期決戦を制する上で大事な初戦を制したのはアストロズ。2回表、2死から3つの四死球で満塁のチャンスを作ると、昨年のワールドシリーズMVPでもあるジョージ・スプリンガーが適時二塁打を放ち2点を先制する。その後、一時は追いつかれるも6回に勝ち越すと、9回には元DeNAのユリエスキ・グリエルの本塁打などで4点を追加し7対2と完勝した。

迎えた2戦目は序盤から激しい点の取り合いとなる。2対2で迎えた3回表、アストロズは安打で出塁したグリエルを一塁においてマーウィン・ゴンザレスが勝ち越しの2点本塁打。4対2とアストロズがリードを奪う。

しかしその裏、レッドソックスは2死満塁のチャンスで「JBJ」ことジャッキー・ブラッドリー・ジュニアがグリーンモンスター直撃となる走者一掃の3点適時二塁打を放ち逆転に成功する。その後、レッドソックスは終盤に追加点を奪い7対5で2戦目をものにし、1勝1敗のタイで移動日を迎えることとなった。

【レッドソックス公式Twitter】ブラッドリーの適時二塁打

レッドソックスが連勝で一気にWSへ

舞台をフェンウェイ・パークからミニッツメイド・パークに移して行われた第3戦。この試合は7回終わって3対2でレッドソックスがリードと終盤まで接戦で進む。迎えた8回表、レッドソックスは1点を追加しなおも2死満塁のチャンス。

試合を決めるには絶好の場面で打席が回ってきたのはブラッドリーだった。この場面でブラッドリーはカウント1ボール1ストライクからの3球目を強振。打球は右翼スタンドに吸い込まれていく。この一撃でレッドソックスがアストロズを突き放し8対2で連勝した。

【レッドソックス公式Twitter】ブラッドリーの満塁本塁打

2勝1敗とレッドソックスが勝ち越して迎えた第4戦は明暗を分けるプレーがあった。2対0とレッドソックスが2点リードで迎えた1回裏、アストロズは1死一塁からホセ・アルトゥーベが右翼へ本塁打性の大きな当たりを放つ。

ボールはフェンスを越えていたが、ジャンプして捕球を試みた右翼のムーキー・ベッツのグラブにあたりグラウンドへ落ちる。本塁打とはならなかったが、二塁打となり1死二、三塁で試合は再開かと思われた。

しかし、右翼スタンドにいた観客がベッツの守備を妨害したとの判定となり、アルトゥーベはまさかのアウト。1死二、三塁が一転して2死一塁となり、結局この回無得点に終わった。

【MLB公式Twitter】アルトゥーベの大飛球

その後は両チームが得点を取り合い9回表を終わって8対6とレッドソックスが2点のリード。最後の攻撃でアストロズは2死満塁のチャンスを作るがあと一本が出ない。レッドソックスが逃げ切り勝ちを収め、ワールドシリーズ進出へ王手をかけた。結果的に初回のアルトゥーベのあたりが試合の明暗を分けた形だ。

3勝1敗とレッドソックスが王手をかけた状態で迎えた第5戦。レッドソックスは1対0で迎えた6回表、ラファエル・デバースの3点本塁打で4対0とリードを広げる。その後、アストロズは1点を返すが反撃もそこまで。4対1でレッドソックスが勝利し2戦目から4連勝でワールドシリーズ出場を決めた。ALCSのMVPには2本塁打を放ったブラッドリーが選ばれている。

【レッドソックス公式Twitter】レッドソックス勝利の瞬間

レッドソックスは2013年以来5年ぶりのワールドシリーズ出場。前回は上原浩治(現・巨人)が胴上げ投手となり、世界一の称号を手に入れたが今回はどうだろうか。