加藤豪将がポストシーズンに出場
メジャーリーグより一足先にマイナーリーグではシーズンが終了し、ポストシーズンへ突入した。
ヤンキース傘下の2Aトレントン・サンダーに所属する加藤豪将は、8試合連続安打でシーズンを終えた。シーズントータルでは118試合に出場し、打率.229、5本塁打、35打点と飛び抜けた成績を残すことはできなかったが、レギュラーとしてプレーオフ進出には貢献している。
そのプレーオフではニューハンプシャー・フィッシャーと対戦。3試合とも1番で起用された加藤は第2戦で先頭打者本塁打を放ったが、打率.231(13打数3安打)と低調な成績に終わっている。チームも3連敗で敗退となり、これで初めて2Aでプレーした加藤の1年が終わった。
A+だった昨シーズンと比べると打撃指標の各数値は下がっている。とは言え、脳震盪の影響で故障者リスト入りとなった期間がありながらも、年間通じて試合に出場し続けたことは大きかったはず。
また、守備面でも一塁(36試合)、二塁(33試合)、三塁(24試合)、遊撃(19試合)、左翼(7試合)とユーティリティープレーヤーぶりを発揮している。パワーやスピードではまだまだ敵わないが、来シーズンはどこでも守れるユーティリティーとしてAAA、そしてメジャー昇格を勝ち取りたいところだ。
吉川がダイヤモンドバックスとマイナー契約
今秋のドラフト会議で1位候補にもなっていた元パナソニックの吉川峻平投手が、ダイヤモンドバックスと正式にマイナー契約を結び、会見を行った。
会見では「高いレベルで野球がやりたい」と宣言。すでにマイナーの選手たちと練習を行っており、実戦登板へ向け準備を始めている。
今夏のアジア大会日本代表にも選ばれていた逸材だったが、契約の過程で日本野球連盟の規定に抵触し代表を辞退。その後、登録資格剥奪されていた。そのため、「田澤ルール」が適用されることとなり、帰国後2年間は日本のプロ野球でプレーすることができない。
「メジャーで失敗したら日本で……」という甘い決断はしていない吉川。今後どのような活躍を見せてくれるのだろう。
岩隈が異例の始球式
9月26日(日本時間9月27日)、すでに今シーズン限りの退団が決まっている岩隈久志(マリナーズ)が、捕手役のイチロー(会長付特別補佐)へ向け始球式をおこなった。現役の選手としては異例の出来事でもあり、その待遇からチームに愛されていた存在だったことがうかがえる。
今シーズンの岩隈は手術後のリハビリ登板として、マリナーズ傘下のA−であるエバレット・アクアソックスで2試合に登板。3回を投げ防御率3.00の成績を残していた。結果的に最後の登板となった9月5日(同6日)の試合では最速142キロまで球速も戻している。コーチの打診もあった現役続行を希望し、今シーズン限りで退団となった。
2011年シーズ以来8年ぶりに東北楽天ゴールデンイーグルスへ復帰することが濃厚となっている。メジャーリーグでローテーションを張っていた岩隈は日本で再び輝けるだろうか。その動向に注目が集まる。
※数字は現地2018年9月26日終了時点