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【動画あり】ドジャース・カーショーはFA市場に出るか MLB今オフ注目のFA選手たち〜投手編〜

2018 9/30 13:00勝田聡
クレイトン・カーショー,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

カーショーはオプトアウトを行使するか

オフシーズンの移籍市場において、大きな注目を浴びているのがクレイトン・カーショー(ドジャース)だ。ドジャースのエースとしてこれまでにサイ・ヤング賞を3度受賞。その他にも多くのタイトルを獲得しており、メジャーリーグを代表するエースといえる存在である。黒田博樹(元・広島)がドジャース在籍時に仲が良く、日本でも名前を見聞きする機会が多かった選手だ。

そのカーショーは2014年シーズンから7年2億1500万ドルで契約しているが、今シーズンオフにオプトアウト(契約破棄)が可能なのだ。現契約では2019年シーズンの年俸は3200万ドル、2020年は3300万ドルだが、それ以上の金額、そして年数を勝ち取れると判断すればオプトアウトを行使することも考えられる。

しかし、今シーズンは故障者リスト入りもあり、9勝5敗、156.1回で防御率2.53と圧倒的な成績を残しているわけではない。オプトアウトせずに残留の道もある。

メジャーリーグの移籍市場は大物選手が決まってから、それ以下の選手が動き出す傾向が強い。昨シーズンもダルビッシュ有(カブス)の契約が決まったことで、その後つぎつぎに先発投手が決まっていくという流れだった。

残留、移籍どちらにせよ、市場に与えるインパクトは大きいことは間違いない。その動向に注目が集まる。

【MLB公式Twitter】カーショーのカーブ

2012年サイ・ヤング賞受賞のプライスもオプトアウトあり

2015年オフに7年2億1700万ドルでレッドソックスと契約を結んだデービッド・プライスも今シーズンオフにオプトアウトの権利がある。

移籍3シーズン目となった今年はここまで16勝(7敗)をマークしており、すでに地区優勝を決めているチームのローテーションを守ってきた。レイズ時代の2012年にサイ・ヤング賞を受賞しているが、それ以降はタイトルや表彰に縁がない。

優秀な投手であることに疑いの余地はないが、圧倒的な存在ではない。市場に打って出るのか注目が集まっている。

【レッドソックス公式Twitter】プライスの投球

メジャー最高のクローザーであるキンブレルも

リリーフ投手ではクレイグ・キンブレル(レッドソックス)がFAとなる。先発投手に比べると、抑えをはじめとした中継ぎ投手の契約金額は高くない。それでも単年で1800万ドル前後の契約となるだろう。

2012年のデビュー以来、圧倒的な成績を残し続けているキンブレルは、現時点でメジャーリーグ最高の抑えと言っても過言ではない。その契約が相場を作ることにもなり得るだけに目が離せない。

また、2015年にサイ・ヤング賞を受賞したダラス・カイケル(アストロズ)が初めてFA市場に登場する。2016年からの3年は圧倒的な成績を残すまでには至らず、今シーズンも12勝11敗で貯金は「1」。K/9(奪三振率)も昨シーズンの7.7から6.7へと減少しており、各チームがどのように評価するのか注目したい。

その他にもマット・ハービー(レッズ)、パトリック・コルビン(ダイヤモンドバックス)といった選手もFAとなる。日本人選手では田澤純一(エンゼルス)、岩隈久志(マリナーズ)もそうだ。岩隈は日本球界への復帰が既定路線だが、田澤はメジャーで移籍先を探すこととなりそうだ。その行方に注目が集まる。

※数字は現地2018年9月27日終了時点